J空間と“メタ認知”の関係は……
一方で、この研究では、一言もMythosやFableといった最新のLLMについての言及はされていません。しかし、Anthropicが最新のモデルを制御していくうえで、このJ空間を利用していると筆者には思えてなりません。少なくとも、MythosをFableとしてより安全性の高いアライメントにするために、応用しているのではないでしょうか。
そして、今はまったく直接的な証拠はありませんが、Fable 5は、もしかすると、拡張されたJ空間のテクニックを使って、それをリアルタイムで見て、自らの出力に影響を与えているのではないかと考えるのです。それがFable 5が獲得したメタ認知能力に直接つながっているのではないかと、筆者は考えています。NEON SWARMを開発している最中のFable 5のJ空間には、人間シミュレーターを精度高く成立させるための情報が多数浮かんでいたのではないでしょうか。
少なくとも、これまで比喩にすぎなかったAIが「モデル化した人間を内部で走らせている」という感覚は、今後、J空間という観察可能な研究対象に結びつけられる可能性が出てきたとは言えるでしょう。
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