J空間と“メタ認知”の関係は……
一方で、この研究では、一言もMythosやFableといった最新のLLMについての言及はされていません。しかし、Anthropicが最新のモデルを制御していくうえで、このJ空間を利用していると筆者には思えてなりません。少なくとも、MythosをFableとしてより安全性の高いアライメントにするために、応用しているのではないでしょうか。
そして、今はまったく直接的な証拠はありませんが、Fable 5は、もしかすると、拡張されたJ空間のテクニックを使って、それをリアルタイムで見て、自らの出力に影響を与えているのではないかと考えるのです。それがFable 5が獲得したメタ認知能力に直接つながっているのではないかと、筆者は考えています。NEON SWARMを開発している最中のFable 5のJ空間には、人間シミュレーターを精度高く成立させるための情報が多数浮かんでいたのではないでしょうか。
少なくとも、これまで比喩にすぎなかったAIが「モデル化した人間を内部で走らせている」という感覚は、今後、J空間という観察可能な研究対象に結びつけられる可能性が出てきたとは言えるでしょう。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第169回
AI
もはやローカル動画生成AIの枠におさまらない。MiniMax H3の奥が深すぎる -
第168回
AI
とんでもない動画生成AIが出てきた 無料で試し放題の「MiniMax H3」を徹底検証 -
第167回
AI
“Fable級が無料”は本当か AI市場を震撼させた「Kimi K3」を試した結果 -
第166回
AI
社内WebサービスをAIで開発 完成後に直面した運用の壁 -
第165回
AI
AIがBlenderを勝手に操作 3D制作のハードルが一気に下がった -
第163回
AI
無料の画像生成AI「Krea 2」が話題 実写もアニメもこなす新勢力 -
第162回
AI
ローカルAIで“しゃべる推理ゲーム”を作ったら、思ったよりちゃんとゲームになってきた -
第161回
AI
わずか3日で停止された新AI「Claude Fable 5」は何がすごかったのか -
第160回
AI
寝不足になるほど面白い ローカルAIと音声合成をつないだら、キャラが普通にしゃべり始めた -
第159回
AI
AIを使える人と使えない人で、とんでもない差が出ると実感した理由 - この連載の一覧へ






