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「AWS Summit Japan 2026」レポート 第1回

OpenAI、東京海上日動火災保険、フリーがAIエージェントのビジネス変革を披露

AIエージェントが回す「イノベーションのフライホイール」 自律型AIが切り拓くビジネスと開発の新時代

2026年06月26日 14時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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AI時代のSaaSが目指す「Done For You」の世界(フリー)

 続いて登壇したのは、フリー取締役 CAIO横路 隆氏。国産SaaSの走りとして、13年前からサービスを展開している同社のAIエージェントによる大きな変革が披露された。

フリー取締役 CAIO 横路 隆氏

 横路氏は、医療法人での経費精算業務を30分から2分に短縮した事例を挙げ、AIエージェントが現場スタッフの時間を患者への還元に繋げている現状を披露した。日本の労働人口不足とSaaSの低い浸透率という課題に対し、SaaSにAIエージェントを大胆に組み入れることで、「Done By You」から「Done For You」の世界を実現するとアピールした。「SaaSは人が操作するものから、AIが代わりに操作して業務を完了してくれるプラットフォームへ。自分たちでがんばる世界から、AIが代わりにやっておいてくれるこんな世界へのシフトです」と語った。

 この変革を支えるのが、AIエージェント基盤、独自モデルの活用、そして開発組織自身のAIネイティブ化という3つの柱である。横路氏は、自社データで鍛え上げた小型言語モデルの優位性に触れ、「勝負はモデルではなく業務解像度の深さです」とアピール。

フリーのAI開発の現状

 さらに、ミッションクリティカルな基幹業務にAIを導入するためには、AWSの堅牢な基盤が必要不可欠だったという。「自分たちが磨くべき領域に集中するためにクラウドに任せられる部分は思い切って任せる。これがAI時代のSaaS事業者の覚悟です」と述べた。

 最後に横路氏は、「AI時代の変革に『銀の弾丸』はありません。サービスと人の両輪が現場の業務知識を、社会を動かす力に変えてくれます」と締めくくり、日本中の660万の中小企業を変革する決意を示した。

巨大な推論ワークロードを支えるAWSの覚悟

 基調講演の最後、デイブ・ブラウン氏が再度登壇し、AIエージェントの普及によって「推論」が地球上で最大のワークロードになりつつあると指摘した。「推論はもはやインフラの話ではない。これはビジネス戦略の一部になる」と述べ、推論インフラの最適化が企業の競争力に直結する時代であることを強調した。

 最後、ブラウン氏は、AWSはAmazon Bedrockをあらゆるモデルが集まるハブとして進化させ続け、企業がエージェントの好循環を生み出すための「障壁」をすべて取り除いていくとアピール。ビルダーに向けたコアメッセージである「Now Go Build」で講演を締めくくり、参加者に次なるイノベーションの創出を呼びかけた。

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