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OpenAI、東京海上日動火災保険、フリーがAIエージェントのビジネス変革を披露

AIエージェントが回す「イノベーションのフライホイール」 自律型AIが切り拓くビジネスと開発の新時代

2026年06月26日 14時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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業務・開発・セキュリティを変革するAWSのAIエージェント

 続いて、米AWS コンピューティング・AI・サービス基盤担当シニアバイスプレジデント​のデイブ・ブラウン氏が登壇し、AIエージェントがもたらすフライホイールについて、業務、開発、セキュリティの3つの観点から解説。先頃、米国で開催されたAWS Summit 2026 New Yorkで発表された新サービスもあわせて紹介した。

米AWS コンピューティング・AI・サービス基盤担当シニアバイスプレジデント​ デイブ・ブラウン氏

 ブラウン氏は、まず現在の働き方がツール間のギャップによって阻害されていると指摘。「必要なのは働き方を変えるAIだ。ステップを早くするためだけでなく、ステップそのものをなくすAIである」と述べ、あらゆるデータを横断して自律的にタスクを処理し、学習し続ける「Amazon Q」を紹介した。

 開発領域においては、コードを正しく書き、素早くリリースし、最新の状態に保つという一連のループが不可欠であると指摘。ブラウン氏は、「コーディングの勢いはもはや物理的な場所に依存しません」と述べ、スマートフォンなどのモバイル端末からでもワークフローを継続できる環境が整っていることを明かした。

AIエージェントを動作させ続けるため、ノートパソコンを開いたまま移動するユーザーのニュースを取り上げる

 また、技術的負債を自動で解消する「AWS Transform Continuous Modernization」や、インシデントを未然に防ぎレビューやテストを行なえる「AWS DevOps Agent」など、開発スピードと品質を両立させるAI開発ツール群を発表した。

AI駆動開発がもたらす組織変革(東京海上日動火災保険)

 ここで、東京海上日動火災保険 常務執行役員(CITO・CISO)歌門正師氏が登壇し、同社におけるAI駆動開発の実践事例を紹介した。組織に根付く業務自動化のカルチャーを基盤とし、AIを積極的に導入する姿勢をアピールした。

東京海上日動火災保険 常務執行役員(CITO・CISO)歌門正師氏

 同社は1961年に策定した「事務機械化原則」の精神を受け継ぎ、テクノロジーによる経営革新を続けてきた。歌門氏は、「ツールを入れるだけでは意味がない。仕事のやり方そのものを変えないといけない。65年前の言葉ですが、今この瞬間、我々が直面している問いそのものではないでしょうか」と述べ、AI導入の本質を突いた。

 同社は2025年8月にAI駆動開発のパイロット版を実施し、従来比で10倍の開発速度を実現した。歌門氏は、「やるかやらないかを半年後に判断するのではなく、どうやるかを今日議論できる。この変化はお客様にお届けするスピードに直結します」と、意思決定の迅速化がもたらすビジネス価値を強調した。

 さらに、AIを単なる効率化ツールではなく人の成長パートナーと位置づけ、「AI駆動開発の本質はAIが問いを量産することにあります。人間は量産されるAIの問いに素早く根拠を持った選択を繰り返していく必要がある」と語った。最後、歌門氏は、「テクノロジーは手段であって目的は経営そのものの進化。我々は開発を変えることで経営を変えていきます」と宣言し、AIによる内製化への道筋を示した。

1961年の事務機械化9原則にも事務機械化の目的が「経営管理の高度化」と記されている

 再び登壇したブラウン氏は、セキュリティ領域における「AWS Continuum」の脅威モデリング機能などを紹介し、AIエージェントを本番環境で稼働させるための課題と解決策について語った。その上で、多くの企業がPoC(概念実証)から本番環境への移行に何ヶ月も費やしている現状を踏まえ、セキュアな実行環境を提供する「Amazon Bedrock Agent Core」について紹介した。

 ブラウン氏は、エージェントが正しい判断を下すためには「ハーネス」と「コンテキスト」が不可欠であると説いた。「単に実行するだけのエージェントと継続的に価値を生み出すエージェントを分けるのもこのコンテキストだ」と述べ、企業内に散在する非構造化データや構造化データを統合する重要性を強調。これに対応するため、Web検索をネイティブに統合する機能や、複雑なクエリに対応する「Amazon Bedrock Managed Knowledge Base」のエージェンティック・レトリーバー、そして自動でナレッジグラフを構築する「AWS Context」などが発表された。

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