TCL JAPAN ELECTRONICSは5月14日、都内にて「TCLテレビ/モニター新商品&新アンバサダー・新CM発表会」を開催した。
世界シェア2位をうたう同社だが、2026年は「いちばん綺麗に見てほしい」という新たなスローガンを掲げ、日本市場での存在感を一気に高める戦略を打ち出した。
会場には新アンバサダーに就任した俳優の山崎賢人さんも登壇。最新技術を投入したフラッグシップモデル「X11L」をはじめとする強力なラインナップが披露された。
グローバル売上8兆円。パネル製造から手掛ける「垂直統合」の圧倒的強み
発表会の冒頭、TCL JAPAN ELECTRONICS副社長の西山氏が登壇し、同社のグローバル戦略と日本市場への決意を語った。
現在、TCLは世界160以上の国と地域で展開し、ユーザー数は約1億3000万人に達する。グローバルの総売上は8兆円を超え、過去6年間で1.3兆円を研究開発に投じてきた巨大企業だ。特にミニLEDテレビおよび75インチ以上の大型テレビカテゴリーでは、世界シェアNo.1という圧倒的な実績を持つ。
西山氏はTCLの最大の強みを「垂直統合体制」にあると強調した。「我々はグループ傘下に世界トップクラスのパネルメーカーであるCSOTを保有している。パネルの生産から画質のチューニングまで自社で一貫して行うことで、大画面化と高品質化をハイスピードかつ低コストで実現できる」という。
2026年に向けて掲げた新スローガン「1番綺麗に見てほしい」には、単なる数値上のスペック追求ではなく、映像を通してユーザーが得る「体験価値」を最高のものにしたいという同社の熱い想いが込められている。
次世代技術「SQD-Mini LED」
今期の目玉となるのが、量子ドット技術を劇的に進化させた新基準「SQD-Mini LED」だ。従来の顔料インクに代わり、新たに「色素分子」を用いたウルトラカラーフィルターを開発。光の透過率を劇的に向上させることで、色再現性を従来比33%高め、DCI-P3規格で100%の色域達成を実現した。
この技術を象徴するのが、98インチの巨大画面を誇るフラッグシップモデルのTV「X11L」シリーズである。ピーク輝度は最大10000nitsに達し、ローカルディミング数は最大約20000分割。通常の16ビットを大きく上回る26ビットの階調表現や、残像を抑制する「波動制御」アルゴリズムを搭載することで、まるで現実がそこにあるかのような圧倒的な立体感を生み出す。
TVについては、X11Lシリーズのほかにも、 同シリーズの技術をリファインし、55〜98インチまで幅広く展開する普及型の上位モデル「C8L」シリーズ。 55〜85インチの主力モデルで、価格と画質のバランスを追求した「C7L」シリーズ、バックライトに3原色LEDを採用し、マイクロレンズ技術で色の滲みを抑えたRGB-Mini LEDの「RM7L」シリーズなどを展開する。
また、音響面でも大きな進化を遂げた。デンマークの高級オーディオブランド「Bang & Olufsen(バング&オルフセン)」と提携し、共同開発したサウンドシステムを搭載。
さらに、2026年夏より「Google TV with Gemini」を順次導入することも発表された。生成AIによる学習サポートや、電源オフ時にもAI生成画像を楽しめる「プライベートギャラリー」機能など、生活に寄り添うスマート機能も充実している。
新アンバサダー山崎賢人さんが語る「挑み続けること」の意義
イベント後半には、新アンバサダーに就任した山崎賢人さんが登壇した。山崎さんの起用理由は、その「常に新しいことに挑戦し、世界を見据える姿勢」がTCLのスローガン「Inspire Greatness」と合致したためだという。
新CMは、山崎さんが自由に動く様子を切り取る「ファッションスチールの撮影」のようなフリースタイルで行われた。完成した映像を見た山崎さんは、「映像が本当に美しくて。そこに人がいるかのような、細かい質感まで表現されている」と驚いていた様子だった。
インタビューの中で、「1番綺麗に見てほしい瞬間」を問われた山崎さんは、「作品を通した『心の動く瞬間』です」と回答。「繊細な表情の変化や、目のお芝居など、細かい心の機微をTCLの美しい映像で見てほしい」と、俳優としてのこだわりを明かした。
「安価な大型」から「技術のプレミアム」へ、TCLの転換点
今回の発表会を通して強く印象付けられたのは、TCLがこれまでの「安価で大きなテレビを作るメーカー」というイメージから、圧倒的な技術力と付加価値を備えた「プレミアムブランド」へと完全に脱皮しようとしていることだ。
自社パネル製造による垂直統合の強みを活かしつつ、B&Oとの音響提携やGeminiによるAI連携、そして山崎賢人さんという洗練されたアイコンの起用。製品への絶対的な自信の現れとして、ミニLEDモデルやゲーミングモニターには「3年保証」が付帯される。
すべてにおいて妥協を排したTCLの2026年モデルは、日本のリビングルームの主役を奪いにいく準備が整ったと言えるだろう。
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