連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第229回
市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 4月4日~4月10日
AIインフラ市場に大きな転機、中心は推論へ/ERPカスタマイズの“負の影響”明らかに/成熟したIPゲーム市場の成長戦略は、ほか
2026年04月13日 08時00分更新
[セキュリティ] 企業向け生成AIアプリ、MCPによる連携が進む一方でセキュリティリスクも上昇(ガートナージャパン、4月10日)
・企業向け生成AIアプリ、今後数年間の導入加速と並行してセキュリティリスクも上昇
・2028年までに、アプリの25%が「年間5件の軽微な事故」、15%が「年間1件の重大な事故」に見舞われると予測
・AIエージェントを支える「MCP」の継続的監視、セキュリティ対策を強化すべきと提言
企業向け生成AIアプリケーションの導入が加速する一方で、そのセキュリティ運用は未成熟であり、新たな攻撃ベクトルも増加することを指摘するレポート。2028年までに、同領域のAIアプリの25%が「少なくとも年間5件の軽微なセキュリティ・インシデントを経験する」と予測。これは2025年の9%から大きな増加。同様に「少なくとも年間1件の重大なセキュリティ・インシデント」についても15%が経験する(現在は3%)と警告する。これからは、AIエージェント向けにAIアプリ間の柔軟な相互接続を実現する「MCP(Model Context Protocol)」の採用が増えるが、その継続的な監視やセキュリティ対策の強化を提言している。
⇒ AIエージェントの普及とともに、それを悪用した機密情報の持ち出しなどのサイバー攻撃が想定されています。ガートナーでは、特に「機密データへのアクセス」「信頼できないコンテンツを取り込める」「外部と通信できる」の3要素がそろうAIユースケースは“ノー・ゴー・ゾーン(立入禁止領域)”ととらえ、警戒すべきだと提言しています。
[ゲーム] 成熟期を迎えた世界のIPゲーム市場、今後はユーザー数拡大よりも「IPの質」「長期運営」重視へ(Sensor Tower、4月9日)
・IPモバイルゲーム、ダウンロード数の継続的な減少にも関わらず市場収益は維持
・1ダウンロードあたりのアプリ内課金収益、米国市場が日本市場を抜いてトップに
・急成長期から成熟した変動期に入り、ユーザー数拡大以外の成長戦略に移行へ
世界のIPゲーム(作品/キャラクター/世界観/タイトルなどの知的財産を基にしたゲーム)市場の最新動向をまとめたレポートより。ライセンスIPモバイルゲームのダウンロード数は継続的に減少しているものの、2025年のアプリ内課金(IAP)収益は世界全体で184億ドル(約2.9兆円)と、2022年や2023年と同水準に達している。市場の成熟にともない、今後の成長はユーザー数拡大ではなく「IPの質」「ゲームプレイの革新」「長期的な運営」など、1ユーザーからの長期的な収益上昇がポイントになる。実際、1ダウンロードあたりの平均IAP収益は前年比12%増と上昇しており、国別に見ると米国が日本を抜いてトップに。世界全体の収益のうち、26%を米国、23%を日本、22%を中国が占めるかたちとなっている。
⇒ モバイルゲームIP親会社の収益ランキングでは、Tencent、Hasbro、任天堂がトップ3。また、ガンダムIPモバイルゲームの収益が「前年比で約10倍」に成長したことも報告されています。
IPモバイルゲーム世界市場のIAP(アプリ内課金)収益(左)、ダウンロード数と1ダウンロードあたりの平均収益(右)の推移。ダウンロード数は減少を続けるが、高度な収益化により全体の収益規模を維持している(出典:Sensor Tower)
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