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政府関係者や有識者らによる、それぞれ立場からの発表と解説を実施

「CESA ゲーム産業レポート2025」発刊記念セミナーのレポートが到着!ゲーム産業を取り巻く最新動向を多角的に解説

文●ミヤザキ/ASCII

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 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は2月20日、品川ビジョンセンターにて会員向けに「『CESA ゲーム産業レポート2025』発刊記念セミナー」を開催した。本セミナーは、刷新された「ゲーム産業レポート2025」の発刊を契機に、日本のゲーム産業を取り巻く環境変化を多角的に捉えることを目的として実施されたもの。

 冒頭では、2024年版より構成・内容を見直した同レポートの概要について説明が行われた。業界関係者の意見を反映しデータ項目を拡充するとともに、日本企業の海外展開を視野に入れた海外市場調査の強化を図った点などを紹介した。

 その後、政府関係者、有識者、法律実務家が登壇し、政策動向、生成AIの活用実態、グローバル規制環境などについて、それぞれの立場から発表と解説が行われた。

■経済産業省:コンテンツ産業支援の方向性
経済産業省 文化創造産業課長 梶直弘氏

 梶氏は、我が国のコンテンツ産業を成長分野として位置づける政策の方向性について説明。官民の連携による産業全体の海外展開推進の重要性が強調され、予算および税制での支援策を通じてゲーム分野を含む産業の競争力強化を大規模、長期かつ戦略的に後押しするための取り組みが紹介された。

 また、コンテンツ制作には一定の期間を要するため、基金を活用した複数年のパッケージを用意して予見可能性を高めることや、政府の目標である「2033年に国内コンテンツの海外売上20兆円」の達成に向け、政府の投資促進支援による民間企業の投資拡大への期待が共有された。

■文化庁:次世代クリエイター育成と人材基盤の強化
文化庁 参事官(芸術文化担当) 小野賢志氏

 小野氏は、コンテンツ産業の持続的発展を支える基盤としての人材育成施策を紹介。クリエイター支援基金による複数年度支援の枠組みや、中核的専門人材の育成、若手クリエイターの海外展開支援など、次世代を担う人材の育成・定着を軸とした政策の方向性を説明した。ゲームを含めたコンテンツ文化を戦略的に海外に発信するための官民連携の体制構築も提示した。

 また、学校現場へのクリエイター派遣など、将来世代への文化的体験の拡充に向けた直近の取り組みも紹介され、コンテンツ分野を長期的に支える土壌づくりの重要性が強調された。

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