このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

国産7モデルを選定し、優れたモデルを2027年度に政府調達

18万人の政府職員で国産AIを使って・育てる デジ庁の行政AI「源内」は最終実証フェーズへ

2026年03月09日 10時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

源内で利用できる行政実務特化のAIアプリケーション

 源内は、デジタル庁が内製した政府職員向けの生成AI利用環境であり、各LLMを利用する生成AIアプリと、それを利用するための職員向けインターフェイスで構成される。ガバメントクラウド上で構築されているため、機密性の高い行政業務でも利用できるのがポイントだ。

源内の仕組み(提供:デジタル庁)

 政府職員は源内にアクセスして、デジタル庁の開発した様々な生成AIアプリから、自身の業務に応じたアプリを利用する。なお、デジタル庁での運用時には、源内の利用状況が確認できる庁内専用ダッシュボードも用意されていた。

源内の利用画面(提供:デジタル庁、2025年11月13日のブリーフィング資料より)

 この源内で利用できる生成AIアプリは、主に2種類に分けられる。ひとつは、チャットや翻訳、要約、文章校正といった汎用的なアプリ。もうひとつは、民間企業では提供されない、行政実務用のアプリである。

 例えば、「国会答弁作成」業務に対しては、国会会議録を自然文で検索できる「国会答弁検索AI」を提供中であり、国会答弁作成をサポートするツール群も追加したばかりだ。2026年度には補正予算を活用して、国会答弁の素案を生成してくれるAIも開発予定である。

国会答弁作成におけるAIアプリの開発(提供:デジタル庁)

 他にも、法制度の調査や公用文の校正、難解な職員向けシステムのサポートなど、さまざまな行政実務に対応する生成AIアプリが揃っている。これらのアプリは、RAGによって、各府省庁の知識データベースや共通データセットを利用・検索する仕組みも整備されている。2026年2月20日時点では、汎用的なアプリも含めて、20種類以上が源内に実装されており、今後もパブコメを分類するAIなど、順次拡充していく予定だ。

源内で提供されるAIアプリ一覧 ※2026年2月20日時点(提供:デジタル庁)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ネットワーク

    「ケーブルを引っ張ってみてください。」→引っ張ってみた結果……

  2. 2位

    ネットワーク

    量子コンピューターを超える!? 「光量子コンピューター」ってのがあるんです。

  3. 3位

    ネットワーク

    マザーボードが油に沈んでる!? SFみたいな“液浸冷却システム”、見た目からして未来すぎる

  4. 4位

    トピックス

    “スター・ウォーズのホログラム”が現実に近づいた? 幕張で見つけた裸眼3Dディスプレイが未来すぎる

  5. 5位

    ネットワーク

    データセンター不足の救世主になるか? “コンテナ型サーバー”が想像以上にすごい

  6. 6位

    ネットワーク

    キオクシアって結局なに作ってるの? 「株価急騰の注目企業」を幕張で見てきた

  7. 7位

    TECH

    Claude CodeのPlan modeをやめてみる ~grill-meスキルで一歩ずつ設計を固め、アプリを作る~

  8. 8位

    ITトピック

    VMware利用企業、8割近くが「他環境へ移行検討・実施」/データセンター電力消費が1年で26%増加、AI競争で「電力確保」重要課題に、ほか

  9. 9位

    ネットワーク

    「手のひらネットワーク機器」第4弾が登場、テーマは“ShowNetを手のひらに”! こだわりの両面マウントや高密度ポートも 6月11日発売

  10. 10位

    ネットワーク

    サーバーの水冷ぜんぶ見せる大作戦! レノボが見せた“AI時代の冷却”が迫力ありすぎる

集計期間:
2026年06月09日~2026年06月15日
  • 角川アスキー総合研究所