連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第224回
市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 2月28日~3月6日
AIで崩壊するサイバー恐喝犯罪の「参入障壁」/IT専攻卒業生、女性比率は先進国で最下位/AIがつく“うそ”対処法、ほか
2026年03月09日 08時00分更新
[人材] 日本の女性ITエンジニア比率は約2割、IT/STEM専攻卒業生の比率はOECD 38カ国で最下位(ヒューマンリソシア、3月6日)
・日本の女性ITエンジニア比率はおよそ2割、33カ国中で14位
・IT産業全体に占める女性の比率はおよそ3割、36か国中で21位
・ITやSTEM分野を専攻した卒業生の女性比率は最下位水準
3月8日の「国際女性デー」に合わせて、IT分野における女性の活躍とジェンダーギャップについての調査を、ILOやOECDデータベースに基づき実施した。日本のITエンジニアに占める女性の比率は19.5%で、OECD平均(20.8%)をやや下回る水準であり、データ取得可能な33カ国中で14位だった。情報通信産業の就業者全体で見ると、日本は女性比率30.1%(36カ国中21位)。大学でIT分野およびSTEM分野を専攻した卒業生の女性比率は、日本はいずれもOECD加盟38カ国で最下位。このことから「教育段階からの裾野拡大が課題」と指摘されている。
⇒ 日本の女性ITエンジニア比率はゆるやかな上昇傾向にあり、国際ランキングの順位も少しずつ上がってきています(2023年度調査では22位、2024年度調査では17位、2025年度調査では14位)。
[AI][生成AI] 生成AIが自信満々でつく“うそ”(ハルシネーション)、企業では「セキュリティ」に次ぐ懸念事項に(Ragate、3月4日)
・生成AI導入の課題は「情報漏洩・セキュリティリスク」(42.2%)「ハルシネーション」(35.2%) ・ハルシネーションリスクが最も高い業務領域は「情報収集・分析」(活用率39.2%) ・システム開発・運用(活用率37.4%)では、バグや脆弱性混入のリスク
業務活用する生成AIの出力精度、ハルシネーションの実態について、企業の情報システム部門やDX推進室の担当者に聞いた調査。「出力精度の不確実性(ハルシネーション)」を課題と認識している企業は35.2%で、これは「セキュリティリスク」(42.2%)に次ぐ第2位の懸念点となっている。中でも、調査企業の39.2%が活用する「情報収集・調査・分析」業務領域では、誤った情報をもたらすハルシネーションによって、誤った意思決定が下されるリスクが高い。また、37.4%が活用する「システム開発・運用」においても、AIが生成したコードにバグや脆弱性が混入するリスクがあり、「人間によるコードレビューが必須」と指摘している。
⇒ 生成AIの回答文はきれいに整っているため“うそ(誤り)”には気づきにくいもの。ハルシネーションのリスクを低減させるための効果的な手法として、AIに社内ナレッジや信頼できる情報源を参照させるRAGの導入のほか、人間によるファクトチェック体制の構築、「不確かな場合は【要確認】と記載してください」のようにプロンプト(指示文)を最適化する、といったものを挙げています。

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