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山根博士の海外モバイル通信 第790回

バッテリーの発火事故に備える! 続々増える「半固体電池」採用のモバイルバッテリー

2026年02月25日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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 ここ最近、モバイルバッテリーの発火事故が増えています。原因のひとつは、内部に使われているリチウムイオン電池が、液体の電解液を用いた構造であることです。本体を落として強い衝撃を与えたり、内部に損傷や穴が生じたりすると、電池内部で短絡が起きやすくなり、その結果として発火につながってしまうのです。

 この発火を防ぐために、内部を液体から半固体状の部材として、発火しにくいバッテリーが少しずつ増えてきました。日本でも現在数社が製品を販売中ですが、海外でもスマートフォンのアクセサリーを開発しているMomax(モマックス)から半固体電池採用のものが登場しました。

Momaxの半固体電池採用モバイルバッテリー「Momax 1-Power S.Pass」

 「Momax 1-Power S.Pass」は容量10000mAhのモバイルバッテリーです。USB Type-C端子は1つだけで、ここから充電と給電を行ないます。出力はPD最大30W、またワイヤレスでも25Wの出力に対応します。

USB端子は1つだけを搭載

 Qi2に対応しており、iPhoneからAndroidまで広い製品に対応可能。よくみると中国のバッテリー認証であるCCCのロゴも記載されています。Momaxは香港の企業で、2003年から様々な製品を開発している老舗の企業であり、高い品質を誇ります。香港企業だけに中国の認証にもいち早く対応しているわけです。

Qi2対応、CCCロゴもある

 2026年の2月下旬に海外で発売予定で、香港での価格は569香港ドル(約1万1000円)とのこと。容量と出力を考えると若干割高ではありますが、安全性の高い半固体電池を採用していることを考えると、この製品を選ぶメリットは十分あると言えるでしょう。

 Momaxは香港国際空港にも店舗を出しているので、香港旅行の帰りに空港で購入する、なんてこともできます。

安全性を重視した製品だ

 スマートフォンの背面に装着してQi2でワイヤレス充電しながら、USB Type-C端子からほかの端末の充電もできます。同時に2台を充電できるとのこと。シンプルな構造ながら、使い勝手もしっかりと考えた製品になっています。

 2026年は色々なメーカーから半固体電池採用のモバイルバッテリーが出てくるでしょう。モバイルバッテリーを買い替える時、半固体電池のモデルを検討するのもいいかもしれません。

ワイヤレス充電+ケーブル充電が可能

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

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