建設図面をAIが解析し構造計算に必要な情報を自動で抽出・整理、「構造設計支援ツール」
東京大学発AIスタートアップの燈株式会社は1月14日に、TSUCHIYA株式会社と共同で、建築の構造計算ソフト「SS7」への入力プロセスをAIによって自動化するシステム「構造設計支援ツール」の開発を発表した。AIが建築図面(平面図・断面図)を解析し、構造計算に必要な情報を自動で抽出して整理することで、設計者の入力作業の負担を削減し、建設業界のDXを推進するという。
「構造設計支援ツール」は、構造計算を行いたいプロジェクトの図面(平面図、断面図)をアップロードすると、AIが構造計算に必要な情報を自動で抽出し、構造計算ソフト「SS7」に取り込み可能なデータ形式で出力するシステム。
プロジェクトの住所情報を入力するだけでAIが構造計算に必要な地域ごとの垂直積雪量や基準風速を自動で探索してシステムに反映する。加えて、AIが図面のレイヤー情報を解析し、利用者が「柱」「通り芯」「梁」といった情報を設定するだけで、階高、符号、スパン長、部材(外壁、床、柱など)の配置情報を自動取得する。また、抽出した情報を構造計算ソフト「SS7」に取り込み、可能なデータ形式(エクセル形式)で自動生成。これにより、手入力によるミスを削減し、データ連携をスムーズにするという。
同社によると、本システムの導入によって図面情報の読み取りと計算ソフトへの入力作業が自動化され、直接入力・調整をしていた時と比較して、約50%の業務時間を削減できるという。「SS7」へのデータ反映後は、3Dでの確認やBIMソフト(HELIOS、Archicad3など)への展開も容易となり、設計プロセス全体の生産性向上に貢献するとしている。


























