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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第140回

3Dモデル生成AIのレベルが上がった 画像→3Dキャラ→動画化が現実的に

2026年01月19日 07時00分更新

文● 新清士

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 AIによる3Dモデル生成技術は、昨年後半から、一気に競争が激しくなってきています。まだクオリティが完璧とは言えないため、3Dモデルとして「万能に使える」段階ではありませんが、「用途を選べば十分に使いどころはある」印象です。この分野でリードしているテンセントの「Tencent HY 3D(旧Hunyuan 3D)」の新機能を紹介しながら、キャラクターモデルを使いやすいVRMフォーマットに変換し、映像制作にも応用可能であることをご紹介します。

※記事配信先の設定によっては図版や動画等が正しく表示されないことがあります。その場合はASCII.jpをご覧ください

テンセントが頭一つ抜けている

 まず、3D生成AIの比較サイト「TOP 3D AI」にリーダーボードが登場しています。画像を与えておいて、生成した3Dモデルの結果を、二つのモデルで比較して、どちらが優れているのかを競う仕組みのランキングです。

 1月18日現在、1位は12月にリリースされた「YVO3D 2.0」が僅差でリードしています。YVO3Dはどこの国のサービスなのかが明らかにされていませんが、4Kテクスチャが出せたり、Unreal Engine 5への連携を強調しており、高い評価を獲得しています。

 2位には、今月リリースされたテンセントのTencent HY 3Dのv3.1がランクインしています。v3.0も相変わらず強い状態が続いています。以下、日本でも商用サービスとして知られるHittem3Dや、Meshy、Tripo AIなどが追いかけている状態です。

TOP 3D AIのランキングボード。まだ、Tencent HY 3Dに名称は変えられていない

リーダーボードのバトルモードの例。左右のどちらがより画像に近いかを選択することで勝者が決まる

 筆者としては、ゲームに気軽に使えるレベルの3Dモデルを生成したいという目的があるのですが、現時点では生成ポリゴン数を、50万や5万ポリゴンと限定的にしても破綻が小さいTencent HY 3Dが頭一つ抜けているという評価をしています。

 v3.1によって追加されたのがマルチアングルの強化です。v3.0では前、後、右、左と、4面の画像を与えることでより精度の高い3Dを作ることができていましたが、v3.1では、斜め45度や上下が追加され、最大8枚の画像を与えることができるようになり、さらに精度の高い画像を作れるようになりました。これが可能なのは、Tencent HY 3Dのみです。

 また、1日20回まで無料で生成することができます。ただし、1月18日現在はv3.0及びv3.1は中国向けサービスのみで、グローバルサイトには追加されていません。

Tencent HY 3Dの中国語サイトでの、v3.1で8画像を指定できる仕組み

 ただし、非常に使いにくいのが、このウェブのUI経由で生成したものは規約上は商用利用不可という点です。さらに中国国内であっても、「韓国・EU圏は使用不可」というややこしい条件になっています。詳しい事情は明らかにされていませんが、EU AI法などの適用を避けるためであると考えられます。

 一方、Tencentの有償のクラウドサービスのAPIを直接呼び出して使う場合は、利用条件が比較的緩くなります。v3.0とv3.1のどちらも選ぶことができます。ただし、現状はPythonでAPIを叩く必要があり、仕組みとしてはかなり面倒です。今後、いずれかのタイミングでクラウドにUIを統合して、本格サービスとして展開するつもりなのでしょう。

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