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自治体向けSaaS「AIごみナビ」「AI収集ナビ」に災害廃棄物処理を支援する「災害モード」搭載

 Borzoi AI株式会社は12月23日に、ごみの分別案内システム「AIごみナビ」および収集車の位置情報共有SaaS「AI収集ナビ」に、災害時の廃棄物処理を支援する新機能「災害モード」を搭載し、2026年4月から正式提供を開始すると発表した。

「AIごみナビ」災害モード画面イメージ

「AIごみナビ」は、LINEを活用してごみ分別案内を行うAIサービス。AIによる品名検索や画像認識による分別案内のほか、40の言語に対応。住民からの問い合わせ対応を自動化するほか、職員による情報管理をクラウドで一元化する。

「AIごみナビ」の管理画面から「災害モード」をオンにすることで、LINEを通して住民へ「災害廃棄物仮置場や臨時の集積所」の場所を案内する。平時は非公開にしている「災害廃棄物仮置場等」の位置情報をシステムにあらかじめ登録しておき、災害時には住民が最寄りの仮置き場等を検索できるようにするという。

 また、仮置き場等の状況や災害廃棄物の場所を住民が写真・位置情報付きで報告可能にする機能のほか、災害時に特有のごみ(罹災ごみ、腐敗性廃棄物、おむつ、簡易トイレ等)の分別方法を自動で案内する災害ごみ分別案内の機能を備えているとのこと。

「AI収集ナビ」は、収集現場の状況を可視化し業務効率化を図る自治体・収集事業者向けSaaS。収集車両のリアルタイムな位置や、集積所の汚れ・違反ごみなどの状況を写真と位置情報付きで報告・記録が可能。管理画面で全車両の動きと現場からの報告をマップ上で一元管理できるという。

「AI収集ナビ」専用アプリ画面

「AI収集ナビ」では、管理画面から「災害モード」をオンにすることで、災害時にのみ設置される「災害廃棄物仮置場や臨時の集積所」の位置情報を、「AI収集ナビ」アプリ上に表示し収集作業員に知らせる。現地の状況を写真でも確認できるため、緊急時でも収集作業員は迷わずに回収に向かえるとしている。

 これら「災害モード」は、東京都デジタルサービス局が実施する令和7年度東京データプラットフォームケーススタディ事業において、「災害廃棄物から都市機能を守る産官学連携プロジェクト」として、電気通信大学および東京都調布市と連携して実証・開発を行っているとのこと。同プロジェクトでは、データ利活用によって住民と行政とが情報共有できる環境の整備を通じて、災害後に大量に発生する「災害廃棄物」の処理に関する混乱を解消し、都市機能の早期回復と住民の生活環境保全を目指しているという。

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