AI自動翻訳「T-4OO」、翻訳ミスを検出して改善案を提示する「翻訳チェック」機能を提供開始
株式会社ロゼッタは12月23日に、同社が提供する高精度AI翻訳「T-4OO(ティーフォーオーオー)」において、「翻訳チェック」機能の追加を発表した。AIが訳抜けや誤訳、意味のずれ、数値の不整合などの翻訳ミスを検出して改善案を提示し、チェック工数削減を図るという。
専門文書翻訳では翻訳作業だけでなく、訳文の品質チェックや修正作業に時間と労力がかかるという。特に、マニュアルや仕様書、薬事文書などでは、訳抜けや数値ミスがリスクにつながるため人による確認が欠かせないが、「チェックに時間がかかりすぎる」「見落としが不安」といった課題もあるとのこと。こうした課題解決に向け、「T-4OO」では生成AIを活用した「翻訳チェック」機能を開発。アップロードしたファイルや過去の翻訳履歴を対象に、AIが翻訳品質を自動チェックする。
「翻訳チェック」機能では、対訳CSVや翻訳履歴データをもとに、生成AIが原文と訳文の対応関係を解析し、問題のある箇所を自動的に洗い出す。訳抜け・誤訳・意味のずれの自動検出のほか、数字・単位・表記ゆれなどの不整合をチェックし、問題点ごとに改善案をコメントとして提示する。チェック方法として、項目を指定せずに文書全体を網羅的にチェックする全体チェックと、特定の観点(数値、意味、抜け漏れなど)に絞って重点チェックする項目別チェックが可能とのこと。
活用の効果として、翻訳後の目視チェック工数の削減をはじめ、ヒューマンエラーンによる見落としの防止、翻訳品質の安定化と属人化の解消などが期待されるとのこと。「翻訳チェック」機能によって、従来は人手に頼っていた確認作業をAIが補完し、翻訳業務全体の生産性向上と品質担保の両立を図るとしている。



























