配筋検査ARシステム「BAIAS」、円弧状配筋の本数と間隔を検査する「円弧計測モード」提供開始
株式会社GRIFFYは、エコモット株式会社および村本建設株式会社と、配筋検査ARシステム「BAIAS」において、コンクリート製のケーソンや橋脚の施工時に円弧状配筋の本数と間隔の検査を行う機能「円弧計測モード」の提供を開始したと12月15日に発表した。
円形ケーソンや円形深礎工を基礎とするコンクリート製橋脚等の施工では、円弧状に配置された配筋の本数や間隔を計測する。従来はテープロッドや巻尺などを曲面にはわせて計測するため、「計測時に目盛りが読みにくい」や「値がばらつく」といった課題があるという。また、複数の作業員による対応も必要になっている。
配筋検査ARシステム「BAIAS」では、平面形状の配筋のほかに、場所打ちコンクリート杭に使用される「鉄筋かご」を対象とした計測が可能だが、これまでは円弧状に配置された鉄筋の計測や、大型の円形壁/スラブに使用される鉄筋を内側から計測することは対応していなかった。
今回のバージョンアップによって、「円弧計測モード」を実装。曲率半径を設計値として入力後に、表示された円弧状のARオブジェクトを対象鉄筋の円周に合わせ、ARマーカーを現実の鉄筋に重ねることで円弧上に配置された鉄筋の計測を行うという。これにより「BAIAS」が活用できる工種を拡大し、ユーザーの利便性向上と作業効率化を実現していくとしている。
配筋検査ARシステム「BAIAS」は、鉄筋コンクリート構造物の配筋検査を行うシステム。iPad Proに搭載されたLiDARセンサーとカメラを活用し、鉄筋の本数、径(太さ)、間隔を計測。国土交通省の実施要領に定められた全計測項目に対応しているとのこと。2025年4月には国土交通省NETIS「活用促進技術」に選定され、累計250現場以上での導入実績があるという。

























