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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第126回

【AI旅】観光は丸投げでOK? Google Geminiに初めての「ブラチスラバ」を任せたら大満足だった

2025年12月17日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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●【9:00】白亜の「大統領官邸」から観光スタート

 スタート地点はホテルの目の前にある広場。Geminiの最初の指示は「ホテルの真向かいにあるスロバキアの大統領官邸(グラサルコヴィッチ宮殿)で記念撮影」でした。ホテルの玄関を出ると、確かに目の前に美しい白亜の建物があります。Googleマップの情報によると、地球儀の彫刻がある噴水で知られているそうですが、冬場のためか水は出ておらず、地球儀らしき物体もいまひとつピンときませんでしたが、まずはここで一枚撮影。幸先の良いスタートです。

白亜の美しい邸宅が大統領官邸

平和の惑星の噴水は水が出ていなかった・・・・・・後に見えるのは宿泊していたCrowne Plaza Bratislava

 大統領官邸ということで、建物内には入れませんが、衛兵の動きなどは柵のそとからも見られます。また後から気がついたのですが、裏の庭園にははいれそうだったのですが、ちょっと寒いのと次の移動の下準備などで、官邸正門前を回っただけにしました。

●【9:20】上り坂はバスで回避! 体力温存で城へ向かう

 次の目的地はブラチスラバ城です。ここでのGeminiのアドバイスは「大統領官邸からお城までは上り坂が続くため、公共交通機関(トロリーバス)を使って体力を温存しましょう」というもの。さすが体力温存コース。指示通りバス停で44番か47番のバスを待ちます。バス停には黄色い券売機と赤い券売機があるのですが、黄色い方はコイン専用。対して赤い券売機はクレジットカードのタッチ決済に対応していました。小銭を持っていなくても、スマホやカードのタッチで30分券(約1.2ユーロ)がサクッと買えるのは助かります。

ユーロのコインしか使えない黄色い券売機と、クレジットカードのタッチ決済が使える赤い券売機

 切符を買ってバスに乗り込み、バス内の機械で切符に刻印を押します。このとき気がついたのですが、この機械でも切符は買えそう。タッチ決済のマークもついていたので、赤い券売機と同じ感じで買えるようです。

券売機で買った切符(写真左)。車内の券売機でもタッチ決済で買えたっぽい

●絶景と寒さの「ひっくり返したテーブル」

 バスに揺られること約5分、お城の近くで下車して少し歩くと、ブラチスラバ城に到着しました。四隅に塔がある形状から「ひっくり返したテーブル」と呼ばれています。 城の高台からは、ドナウ川にかかる「UFOの塔」と呼ばれる展望台付きの橋や、その奥に広がるオーストリア国境付近まで見渡せます。城の裏手にある幾何学模様の庭園も美しく、冬ならではの凛とした空気を楽しめました。

「ひっくり返したテーブル」とちょっと残念なあだ名がつけられたブラチスラバ城

高台から見えるドナウ川の上にある「UFOの塔」

城の裏手にある庭園は見事でしたが、寒いからかあまり観光客はいなかった

 ただメチャクチャ寒い! Geminiに言われたとおり厚着はしてきたのですが、スマートフォンをいじるため手袋をしていなかったら、手がかじかむ! ちょっと寒すぎたので、Geminiの指示よりもすこし早めにブラチスラバ城を離脱しました。

城の中は博物館になっているようでしたが、Geminiの指示通り中に入らず移動

●【10:30】帰りは徒歩で。石畳を下って旧市街へ

 予定よりも15分ほど早めに城の見学を終え、次は旧市街へと向かいます。AIの指示は「行きはバスでしたが、帰りは下りなので徒歩で旧市街へ降ります。楽です」とのこと。確かに下りは楽チンです。

城の外周にある石畳を下っていく

 石畳の小道を抜け、ドナウ川沿いの道を歩いていくと、10分ほどで「聖マルティン大聖堂」が見えてきました。かつてハンガリー国王の戴冠式が行われた歴史ある教会です。中に入ってみると、派手さはありませんが、質実剛健といった趣の厳かな空間が広がっていました。ゴテゴテとした装飾よりも、こういった落ち着いた雰囲気の方が個人的には好みです。

中は撮影禁止でしたので、写真はありませんが、外観同様派手さはないものの、落ち着いた趣がなかなかよかった「聖マルティン大聖堂」

 大聖堂を後にし、旧市街の入り口である「ミハエル門」を目指します。ここをくぐると、いよいよメインストリート。歩行者天国になっており、観光客で賑わっています。

旧市街の入り口になっている「ミハエル門」

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