再生プラスチックペレット「Repla」を使用したパレット提供開始
株式会社esaは12月9日に、再生プラスチックペレットを用いたパレットの提供開始を発表した。産業廃棄物として焼却されていた複合プラスチックを回収し、同社独自のマテリアルリサイクル技術で再生したプラスチックペレット「Repla」を原料に使用しているという。
物流現場に欠かせないパレットだが、木製・プラスチック・金属といった素材ごとに腐食・衛生・修理・重量・環境負荷など、多様な点でそれぞれ課題があると同社は指摘する。物流業界ではCO2削減や資材調達リスクへの対応が求められる中で、より持続可能で実用的な代替材への転換が進みつつあるという。
「Repla」パレットは、これまで焼却されていた複合プラスチックを原料として再生し、耐荷重・耐候性・衛生性・循環モデルを備えているとのこと。同社のLCA(ライフサイクルアセスメント)全体の試算によると、同等仕様のバージン材のリサイクルPP由来パレットと比較して、CO2排出量を約48%削減できるとしている。
また、国際的検査機関SGSによるISO8611に準拠した荷重試験で、静荷重4トン・動荷重2トンで破損や変形がないことを確認し、-40℃環境下の長期保管試験をクリアしているとのこと。再生材ながら水分を吸収しにくく腐食やカビの心配が少ないほか、トゲやササクレが出ないので作業者や貨物を傷つけるリスクを低減。
使用済みの「Repla」パレットは同社で回収・粉砕し、再び「Repla」として再生するという。レンタルシステムと組み合わせることで、パレットを長く使い、資源の循環を図るとしている。
標準品は110 mm×1200mm×H140mm(自重21 kg)。カラーは黒・緑・ベージュの3色展開。ほかに、1100 mm×1100mm×H140mm(静荷重2トン)のバリエーションを用意し、物流システムに合わせて選択できるようにしているとのこと。


























