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ひふみ株式会社、JPX総研のAI開示情報検索サービス「J-LENS」(β版)に生成AIによる高度な技術支援を提供

PR TIMES

ひふみ株式会社
ベクトル検索エンジンの精度向上と金融ドメイン知識を融合、12月9日開催の発表イベントに代表・畠田拓が登壇


JPX総研 AI開示情報検索サービス J-LENS リリース発表会

金融・証券・会計領域に特化したAIソリューションを手がける ひふみ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:畠田拓、以下「ひふみ」)は、株式会社JPX総研(本社:東京都中央区、以下「JPX総研」)が2025年12月9日に発表したAI開示情報検索サービス「J-LENS」(β版)の開発において、生成AIによる高度な技術支援を提供しましたので、お知らせいたします。

また、12月9日に開催されたJ-LENSのリリース発表イベント(会場:WeWork 赤坂グリーンクロス)に、当社代表の畠田がエキスパートトークおよびパネルディスカッションに登壇し、本プロジェクトにおける技術支援の内容や協業の意義について語りました。

JーLENSについて



「J-LENS」は、JPX総研が開発した、AIを活用した自然文検索サービスです。従来のキーワード検索では見つけにくかった表記ゆれ、否定形、数値条件、あいまいな表現などにも対応し、東京証券取引所上場会社の膨大な開示情報から必要な情報を迅速かつ的確に探し出すことが可能になります。

J-LENS(β版)の詳細:
2025/12/09 JPX総研 AI開示情報検索サービス(J-LENS)(β版)のリリースについて

ひふみの技術支援内容
1. 生成AIによる高度なチューニング
J-LENSの核となるベクトル検索エンジンの精度向上のため、金融・証券分野に特化した生成AIのチューニングを実施。開示情報特有の専門用語や表現に対応した検索精度の向上を実現しました。
2. 金融ドメイン知識を活かした技術アドバイザリー
代表の畠田が培った金融・証券関連の専門知識を活かし、開示資料の文書構造を事前に理解することで、無駄なコストをかけずに高精度な情報抽出を実現しました。
3. 開発現場に即した実装支援
JPX総研の開発環境に合わせた形式(マークダウンファイル等)での納品物提供など、現場のエンジニアが即座に活用できる形での技術支援を行い、チューニングを含めた取り込みを2日程度で完了できる形での納品を実現しました。

両社のコメント


株式会社JPX総研 執行役員 山藤敦史氏「J-LENSの開発において、ひふみ株式会社の生成AI技術による支援は大きな推進力となりました。金融・証券分野のドメイン知識を持ちながら、最先端のAI技術を実装できるパートナーとの協業により、自社だけで検証すると、この品質に引き上げるのに年単位かかりそうなところを数ヶ月に短縮できました。WeWorkというコミュニティを通じた出会いが、このような成果につながったことを大変嬉しく思います。」





ひふみ株式会社 代表取締役 畠田拓「JPX総研様との協業を通じて、金融市場のインフラを支える重要なサービスの開発に貢献できたことを光栄に思います。最も感銘を受けたのは、JPX総研様の組織の柔軟性でした。仕様を決めてから作るのではなく、走りながら正解を見出すという、変化を許容する文化を醸成してくださっていたおかげで、我々は持てる力を最大限に発揮できました。」




イベントレポート(抜粋)

畠田のエキスパートトーク

当社代表・畠田のエキスパートトークより
「顧客の顧客」を見る視点
「我々がお役に立てた点があるとすれば、『顧客』と『顧客の顧客』という視点を開発の現場に持ち込めさせていただいたことです。お客様であるJPX総研様のお客様、つまり投資家の皆様への付加価値を、開発者と発注者がともに考え、すり合わせること、これこそがAIという技術を真に使いこなす上で最も重要な要素だと実感しました。」
データの下ごしらえの重要性
「AIシステムにおいて、生成AIは寿司職人、データは魚のネタです。我々は、AIが最も良い仕事ができるように隠し包丁を入れたり、形を整えるような作業を行いました。今後、AIのモデル自体は誰でも使えるものになっていきます。だからこそ、独自のデータをいかにAIが使いやすい形に仕込んでおくのか。『AIの活用の差は、データの仕込みで決まります』。」
WeWorkコミュニティの力
「物理的な距離があっても、WeWorkという同じコミュニティに属しているという事実、そしてコミュニティチームが重要な役割を果たしてくださいました。この共通の基盤があったからこそ、スムーズに議論に入ることができ、信頼のインフラとしてのコミュニティの力に深く感謝しております。」

パネルディスカッション「協業の舞台裏」より

パネルディスカッション「協業の舞台裏」

協業のきっかけ
本協業は、WeWorkのコミュニティチームが主催した「働き方改革」イベントがきっかけで実現しました。畠田は会場でJPX総研が配布していた「課題一覧」を見て、「これなら今の技術で解決できる」と直感。急遽、用意していたプレゼンを捨て、その場でデモを実施しました。

JPX総研の斎藤氏は「精度がなかなか出せずにずっと悩んでいたPDFなど非構造化データからの特定項目の抽出という課題を、その場のデモで一瞬にして解決されてしまった。あのイベントでの出会いがなければ、今のJ-LENSはなかった」と振り返りました。
爆速開発の秘訣
山藤氏は「試行回数を増やすためにポートフォリオを組み、内製体制を作っている。着手してからは本当に5ヶ月ぐらいでやった」と説明。畠田は「契約書のやり取りも翌日にはドラフトが出てくる。異次元の速さは、技術のところ以外にも実務的なところもあった」と評価しました。

WeWorkの代表取締役社長 兼 CEO 熊谷氏は「イノベーションの速度は、技術力だけでなく『信頼構築の速度』で決まる。コミュニティ内で信頼をショートカットできることが、結果としてビジネスの『爆速』に繋がる」と語りました。
AIと人間の役割
畠田は「AIと人間の最大の違いは、人間は五感で考えるということ。処理はAIができるが、何かを目指すきっかけっていうのは、人間しかできない。一番重要なのはコミュニティとか人と会うところから何かを生み出すということ」と強調しました。

WeWorkを通じた協業の実現
本協業は、JPX総研とひふみがともにフレキシブルオフィスWeWorkに入居していたことがきっかけで実現しました。まず「東証上場企業の取締役・監査役のスキルマトリックス抽出」プロジェクトでの協業が実現し、その成功体験を経て、今回のJ-LENSプロジェクトへと発展しました。

WeWork KABUTO ONE(兜町)に拠点を置くJPX総研と、WeWork GINZA SIX(銀座)を拠点とするひふみが、拠点の垣根を超えたコミュニティ連携により、大企業とスタートアップの「爆速イノベーション」を実現した事例として注目を集めています。
ひふみ株式会社について
ひふみ株式会社は、独自の生成AIを活用したビジネスプロセス自動化ソリューションを提供するテクノロジー企業です。金融・証券・会計領域における専門知識とAI技術を融合させた「AI BPA(AI Business Process Automation)」という新たな概念のもと、企業の業務プロセス全体を再設計・自動化するサービスを展開しています。
- 代表者: 代表取締役 畠田拓
- 所在地: 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 13F
- 設 立 : 2020年
- U R L : https://corp.hifu3.com

今後の展開
ひふみは、今回のJPX総研との協業を皮切りに、証券市場における他のデータ分析プロジェクトにおいても生成AI技術の活用を検討しています。上場企業の情報開示の質向上や投資家の情報アクセスの改善を通じて、日本企業や日本経済の成長に貢献することを目指しています。

また、ひふみは上場企業を中心とした企業の生成AI活用を通じた業務効率化にも注力していく方針です。有価証券報告書のAIレビューサービスや適時開示コンサルティング、さらにはIR・PR戦略支援など、企業の情報開示と投資家とのコミュニケーションを総合的に支援するサービスの展開を計画しています。

ひふみは今後も、金融・証券・会計分野におけるAI活用のパイオニアとして、専門性の高い業務の自動化・効率化を通じて日本企業の生産性向上と競争力強化に貢献してまいります。
本件に関するお問い合わせ先
ひふみ株式会社 広報担当
Email: pr@hifu3.com