メルマガはこちらから

PAGE
TOP

診断データから治療部位を再現した血管モデルを提供、「症例モデルサービス」提供開始

 Blue Practice株式会社は12月3日に、治療を予定している患者の診断データをもとに、治療部位の形状やサイズを再現した血管モデル(症例モデル)を提供する「症例モデルサービス」の提供開始を発表した。

 同サービスでは、CT、MRI、血管造影(DSA)などの診断画像データから、治療対象となる血管構造を抽出し三次元的に再構成。病変部の形状や血管径を考慮して、症例ごとに適したモデル形状を設計し、Blue Practiceが独自に開発した技術によって人の血管に近い感触を持つモデルとして再現するという。これにより、実際に使用するカテーテルやガイドワイヤのシェイピング、ステント・コイルなどの留置デバイスのサイズ選定や術前検討を、実際の臨床に近い環境で行えるとのこと。

 同社によると、血管内治療は高度化・複雑化が進んでおり、症例ごとに血管形状や病変の状態が大きく異なるという。そのため、画像だけでは術前のリスク評価やデバイス選定が難しいケースも少なくないのだという。また、若手医師の教育や、新規医療機器の開発・改良においては、実際の症例に即した環境でのトレーニングや検証に対するニーズが高まっているとのこと。

 同社では、内閣府ImPACT「バイオニックヒューマノイドが拓く新産業革命」で培われた技術をもとに、ヒトの器官・血管特性を高精度に再現するプラットフォームを開発しており、病変部の形状と触感を両立した症例モデルを提供することで医療現場と医療機器開発の双方を支援するとしている。

■関連サイト

合わせて読みたい編集者オススメ記事