●47都道府県の“県花”が翼に咲くデザイン
今回の特別塗装機では、万博のサブテーマであった「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」の理念を継承し、全国各地との「つながり」を深めることがデザインコンセプト。機体側面には、日本の自然と多様性を象徴するモチーフとして、ANAが全国知事会のホームページの情報をもとにデザインした47都道府県それぞれの「県の花(都道府県の花)」が描かれています。
デザインを担当したのは、前身となるEXPO2025 ANA JETのデザインも手掛けた「KUZE DESIGN」の久世迅氏。イベントに登壇したANAホールディングスの上席執行役員でありグループ地域創生統括を務める原雄三氏は、「地域を活性化させ、日本を元気にするという強い思いを込めてデザインした」と説明しています。さらに各自治体の象徴である花が機体上で開花する様子を通じ、見る人が自身の故郷を身近に感じることや、新たな「第2、第3のふるさと」に出会うきっかけになることを意図していると話していました。
●探してみよう! 機内にもあちこちに“ふるさとデザイン”
ANA ふるさとJETは、外装だけでなく、客室乗務員が着用するエプロンや、機内で提供される紙コップにも、機体と同様に地域創生をテーマとした特別デザインを採用しています。
これらの機内用品のデザインは、教育機関との連携によって制作された。石川県立七尾特別支援学校および、大阪府立すながわ高等支援学校の生徒がデザインを担当しています。原氏によると、生徒からは300を超えるデザイン案が寄せられ、それらをアレンジして採用に至ったとのこと。残念ながらエプロンなどは、今回の初便フライトには間に合いませんでしたが、撮影用のアクリルスタンドやフォトフレームといったアイテムも含めて、準備が整い次第提供開始される予定です。

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