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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第212回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 11月29日~12月5日

AIエージェントの普及スピードは“生成AI超え”/2025年の残業時間、最多の職種は/ミドルシニア採用に注目、ほか

2025年12月08日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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[働き方] 2025年の国内「残業」実態 平均残業時間は3年連続で減少(パーソルキャリア、12月1日)
・1.5万人の国内調査、2025年の平均残業時間は「20.6時間/月」で3年連続減少
・20代、30代、40代は残業時間が減少、50代は増加傾向
・平均残業時間が最小の職種は「医療事務」、最多は「総合商社の営業」

 20代から50代のビジネスパーソン1万5000人を対象とした、残業時間の実態調査。2025年の月平均残業時間は20.6時間で、2024年の21.0時間から0.4時間減少し、3年連続のマイナスとなった。年代別に見ると、20代(前年比1.5時間減)、30代(同 0.5時間減)、40代(同 0.6時間減)でいずれも減少した一方、50代のみ0.3時間増加していた。職種別では、平均残業時間が最も少なかったのが「医療事務」(10.5時間)、最も多かったのが「総合商社の営業」(29.8時間)だった。

 ⇒ 働き方改革の浸透、デジタル化に伴う業務の効率化などを背景に、日本では残業時間の減少傾向が続いているようです。職種では、エンジニア系(モノづくり系など)は残業時間が多い傾向です。

平均残業時間の推移 2019~2025年(出典:パーソルキャリア)

平均残業時間の少ない職種、トップ20(出典:パーソルキャリア)

平均残業時間の多い職種、トップ20(出典:パーソルキャリア)

年代別の平均残量時間。50代のみ前年比で増加(出典:パーソルキャリア)

[キャリア][人材] 45歳以上のミドルシニア採用、2025年度は4割以上が「増加見込み」 役職定年、再雇用制度の見直しも(パーソルキャリア、12月2日)
・2024年度にミドルシニア(45~59歳)を採用した企業の約4割が「5人以上採用」
・ミドルシニア採用の背景は「即戦力」「人員不足」「若手人材確保が難しい」
・2025年度のミドルシニア採用は「増える見込み」が4割以上

 企業の中途採用担当者を対象に実施した「ミドルシニア層の採用」に関する調査。2024年度にミドルシニアを採用した企業のうち、39.0%が「5人以上」を採用。こうした企業の9割以上が、「前年度以上」もしくは「同等」の人数のミドルシニアを採用している。採用ニーズの背景は「即戦力人材の確保」(38.0%)が最多で、「人員不足の解消」(36.8%)、「若手人材の採用難」(36.6%)が続く。ミドルシニアを採用した企業の4割以上では、2025年度のミドルシニア採用も「増える見込み」としている。

 ⇒ これまで何度か調査を取り上げてきたミドルシニア採用。“即戦力人材へのニーズ”“人材不足/若手採用難”の両面から、採用加速が見られるという調査結果です。なお、ミドルシニア採用に向けて「この1年以内に見直した」人事制度のトップは「役職定年」(見直しを行った企業の42.4%)、一方「見直しが必要だが未対応」の制度については「再雇用制度」(26.1%)がトップでした。

2024年度にミドルシニアを採用した企業における、2023年度との採用人数の比較(出典:パーソルキャリア)

ミドルシニアを採用した背景について。「即戦力人材ニーズ」「人員不足の解消」「若手人材確保が困難」の3つの理由が多い

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