メルマガはこちらから

PAGE
TOP

【開催レポート】(一社)教育AI活用協会 教育AIサミット~共創アカデミー~を東京大学にて開催

PR TIMES

一般社団法人教育AI活用協会
AIを活用した教育の未来を探る一日。 「学校現場のAI活用実践コンテスト2025」では、全国の教員による多様な事例が集結。


【開催レポート】(一社)教育AI活用協会 教育AIサミット~共創アカデミー~を東京大学にて開催

一般社団法人教育AI活用協会(所在地:東京都港区、代表理事:佐藤雄太)は、2025年11月16日(日)に東京大学 伊藤国際学術研究センターにて、文部科学省後援のもと、「教育AIサミット ~共創アカデミー~」を開催いたしました。本イベントは、AIと教育の最前線を共有し、教育関係者・研究者・企業・学生が立場を超えて共創することを目的に実施され、AI×教育の今と未来を一日で体験できる内容となりました。
また、同日、小学館(本社:東京都千代田区)が運営する教育情報サイト「みんなの教育技術」編集部と共催した「学校現場のAI活用実践コンテスト2025」の最終審査会もオンラインにて開催され、各部門のベスト・プラクティスが決定いたしました。

■ 教育AIサミット ~共創アカデミー~ 全体報告

東京大学 伊藤国際学術研究センターの伊藤謝恩ホール・多目的スペースで開催された「教育AIサミット」では、国内の教育・研究・技術領域を代表する登壇者や教育関係者が一堂に会し、AIと教育の未来を深く掘り下げるセッションが展開されました。今回のサミットには、学校現場の教員、研究者、教育関連企業、行政関係者、学生など多様な立場からの参加が見られ、AI活用による教育改革の実践的知見や課題を共有する場となりました。

トークセッション:「探究ナビゲーターの可能性を探る ~AI時代、学習意欲減退への処方箋~」

トークセッション:「探究ナビゲーターの可能性を探る ~AI時代、学習意欲減退への処方箋~」

トークセッション「探究ナビゲーターの可能性を探る ~AI時代、学習意欲減退への処方箋~」では、探究学習におけるAIの役割と可能性が議論されました。炭谷俊樹 氏(神戸情報大学院大学 学長)、田中茂範 氏(慶應義塾大学 名誉教授)、矢萩邦彦 氏(知窓学舎 塾長/多摩大学大学院 客員教授)、池田哲哉 氏(学びの道教育研究所 代表/元慶應義塾大学SFC研究員)、小田真人 氏(株式会社オシンテック 代表取締役/神戸情報大学院大学 客員教授)らが登壇し、AIを「答えを与える存在」ではなく「問いを引き出し思考を促す伴走者」として活用する重要性が語られました。

トークセッション:「自分の道」を選ぶチカラ ― 多様な学びが未来への道しるべになる ―

トークセッション:「自分の道」を選ぶチカラ ― 多様な学びが未来への道しるべになる ―

トークセッション「『自分の道』を選ぶチカラ ― 多様な学びが未来への道しるべになる ―」では、画一的な教育システムから一歩踏み出し、子どもたち一人ひとりが自らの興味や個性に基づいて学びの場を選択できる未来について議論が交わされました。登壇した蓑手章吾 氏(HILLOCK初等中等部 創設/運営)と藤原照恭 氏(青楓館高等学院 学院長)は、それぞれが実践するオルタナティブ教育の取り組みを紹介。従来の学習スタイルにとらわれない柔軟な学びのあり方や、学校外の学びが持つ価値、そしてAIが子どもたちの選択肢を広げる可能性について熱く語りました。
両者の実践から導かれる知見は、参加者に新たな視点を与え、教育の未来像に対する想像力を大きく広げる時間となりました。

体験型ワークショップ








体験型ワークショップ「共創アプリワークショップ」は、「学校の困りごと」をテーマに、AIの力で教育現場をより良くすることを目指す実践型プログラムです。本ワークショップは青楓館高等学院の生徒が中心となって企画・運営し、中高生・大学生・教員・企業関係者など多様な参加者がチームで課題解決に取り組みました。
「学校に登校するモチベーションが上がらない」といった具体的な問題に対し、AIを活用した解決策を検討し、実際にアプリを制作しました。短時間でアイデアが形になるプロセスに、多くの参加者にとって驚きの体験となりました。
事後アンケートでも満足度が非常に高く、「多様な立場からの意見交換により創造的なアイデアが生まれた」「アプリがこんなに簡単に作れるとは思わなかった」といった声が寄せられました。

■ 学校現場のAI活用実践コンテスト2025

本コンテストは、学校現場における生成AI活用の知見を広く共有し、教育の質向上に資することを目的として実施されました。初開催にもかかわらず、短い募集期間および動画応募という条件の中で、全国の教員から46件の多様で意欲的な実践が寄せられました。

最終審査会の様子

11月16日(日)に開催された最終審査会では、審査を通過した9組のファイナリストが登壇しました。審査は、教育的効果、創意工夫、再現性、生成AIの適切な活用などの観点から行われ、以下の通り各部門のベスト・プラクティスが選出されました。

各部門 ベスト・プラクティス受賞者

授業実践部門
4年生 体育科「キャッチバレーボール」での生成AIの活用実践
~Geminiは教師と児童の伴走者~
埼玉県 戸田市立戸田第一小学校 佐藤 陽介 先生

児童生徒支援部門
進路指導における個別最適化を実現する「AI講師」「AI助手」の活用
東京都 成城学園中学校高等学校 都築 則幸 先生

校務改善部門
教職員の自己有用感を高める「AI副主任」の導入
~「個別最適化」と「協働的」の視点から行った生成AIの活用~
神奈川県 横浜市立金沢小学校 鬼澤 大地 先生

審査員は、池田 修 氏(京都橘大学 教授)、田中 博之 氏(早稲田大学 教職大学院 教授)、藤原 友和 氏(北海道函館市立小学校 教諭)、古田 裕子 氏(Ddrive株式会社/一般社団法人教育AI活用協会)、安井 政樹 氏(札幌国際大学 准教授)、当日の進行は、yukAI English Clubの高井有加 氏が担当いたしました。

当日の最終審査会の模様はアーカイブ動画として公開されており、受賞実践やその他の応募実践についても、公式サイトにて順次ご紹介いたします。
詳細はこちら:https://kyoiku.sho.jp/412793/

閉会式


赤堀 侃司 氏(一般社団法人 ICT CONNECT 21 名誉会長/東京工業大学名誉教授/一般社団法人教育AI活用協会顧問)

閉会挨拶は、赤堀 侃司 氏(一般社団法人 ICT CONNECT 21 名誉会長/東京工業大学 名誉教授/教育AI活用協会 顧問)によって行われました。赤堀氏は教育へのAIの影響について、AIが単なる「道具」から教育の「文化」へと進化していること、異なる背景を持つ人々との共創が新たな発見を生むこと、そしてテキストベースの対話が心理的安全性を高め、本音のコミュニケーションを促すこと、の3点を挙げ、AIが新しい学びの世界を切り開く可能性に期待を寄せました。
最後に、今回のサミットが教育現場におけるAI活用の深化を実感する場となったと述べ、会場は温かな拍手に包まれました。

交流会








イベント終了後には、教育×AIに強い関心と情熱を持つ参加者同士のつながりを深めるため、交流会が開催されました。会場は特別協力をいただいた株式会社インプレス本社。約50名が参加し、和やかな雰囲気の中、活発に意見交換や情報共有が行われました。
交流会では、参加者同士が名刺交換や成果の共有を行う場面が数多く見られ、学校現場の課題やAI活用の具体例、今後の連携の可能性についての熱い会話が自然と生まれていました。また、登壇者や実践者に直接質問できる貴重な機会ともなり、新たなネットワークの構築と知見の拡張が促進される時間となりました。
参加者からは、「現場で試したい具体的なアイデアを持ち帰れた」「業種や立場を越えて意見が交換できたことが刺激になった」といった感想が数多く寄せられ、今回の交流会が今後の教育×AIの展開に向けた大きな一歩となりました。

■ 今後の展望

近年、生成AIの活用は急速な広がりを見せており、学校現場においても多様な実践知が生まれています。本サミットのような取り組みが、実践者同士の知見共有を促し、よりよい教育づくりにつながる契機となることを願っております。今後の取り組みやイベント情報は、当協会の公式サイトおよびSNSにて随時発信してまいります。

次回のイベントは、コクヨ東京品川オフィス THE CAMPUS にて開催される「教育AIサミット in THE CAMPUS」です。教育現場のリアルな実践事例や国際交流、アート企画、企業との連携など、多彩な視点から学べるプログラムをご用意しています。

開催概要
日時:2026年2月23日(月・祝)10:00~18:00(予定)
会場:コクヨ東京品川オフィス THE CAMPUS  ※JR品川駅港南口より徒歩3分
申込方法:Peatixにて近日公開予定

■ 実行委員からのメッセージ



実行委員長:青楓館高等学院この度の東京大学でのイベントにご参加いただき、またご協力いただいた皆さまに深く感謝申し上げます。今回の取り組みの中では、世代や立場を越えて共に学び合うワークショップを実施し、多様な視点が交わる豊かな場をつくることができました。参加者と若い世代が同じ目線で教育の課題と未来について対話できたことは、私たちにとって大きな可能性を感じる機会となりました。教育とAIの関係性が大きく変わりつつある今、学校・企業・自治体・若者が一堂に会し、志を共有しながら未来の学びを考える場をつくることは、日本の教育にとって重要な一歩であると確信しています。
これからも皆さまと共に歩みを進め、教育の新たな価値を創り出していきたいと考えております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。





副実行委員長:鈴木裕也(明治大学3年)普段は一大学生である私が、教育×AIという最先端の場に運営側として携われたことは、驚きであり、またとない挑戦の機会でした。
準備期間を含め、多くのプロフェッショナルの方々と関わる中で気づいたことがあります。それは、どんなにテクノロジーが進化しても、それをどう使い、誰のために役立てるかを決めるのは、結局のところ「人」であるということです。今回のイベントで生まれた数々の出会いと議論は、これからの日本を支える私たち学生世代だけでなく、現場で働く方々にも大きな希望の光となったと思っております。
未熟な私を副実行委員長として受け入れ、温かく、迎え入れてくださった関係者の皆様、そしてご参加いただいた全ての皆様に心より御礼申し上げます。ここから始まる新しい教育の未来を一緒に作っていきましょう。引き続きよろしくお願いいたします。



■ 主催

一般社団法人教育AI活用協会

一般社団法人教育AI活用協会

一般社団法人教育AI活用協会は、教育現場におけるAI活用の普及と教育の質向上を目的とした団体です。衆議院第一議員会館にて「教育AIサミット」を、2024年・2025年と2年連続で開催し、関係省庁や教育関係者、企業、自治体が一堂に会し、生成AIの活用事例を共有しました。さらに、東京大学での教育AIハッカソン、コクヨThe CAMPUSでの実例紹介、幕張メッセでの「教育AIサミット in Interop Tokyo」など、多彩な活動を通じて教育現場のアップデートを推進。教育の未来を切り拓く実践的な取り組みを全国規模で展開しています。
HP:https://ai-ueo.org/

■ 後援:文部科学省

■ 特別協力

株式会社インプレス

株式会社インプレス

シリーズ累計8,000万部突破のパソコン解説書「できる」シリーズ、「デジタルカメラマガジン」等の定期雑誌、IT関連の専門メディアとして国内最大級のアクセスを誇るデジタル総合ニュースサービス「Impress Watchシリーズ」等のコンシューマ向けメディア、「IT Leaders」をはじめとする企業向けIT関連メディアなどを総合的に展開・運営する事業会社です。IT関連出版メディア事業、およびデジタルメディア&サービス事業を幅広く展開しています。
HP:https://www.impress.co.jp/
株式会社 アートブレーンカンパニー

株式会社 アートブレーンカンパニー

東京・大阪を拠点に、光と音による空間デザインや、照明・音響機器やソフトウェアの自社開発、映像制作・配信なども手掛ける総合テクニカルプロダクション。近年では、「日本の夜をデザインする」をテーマにした光の演出プロジェクト「㒯-you-」や「艶-en-」を展開。また、地域活性化に根ざした支援活動や子ども向けイベントコンテンツの開発・展開をしはじめている。
HP:https://a-b-c.co.jp/
お問い合わせ
一般社団法人教育AI活用協会
HP:https://ai-ueo.org/
MAIL:info@ai-ueo.org