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5つのキー領域+フィジカルAI・宇宙・防衛技術に見る、企業向けテクノロジーの未来

富士通は「AI向けCPU」「量子コンピューター」でグローバルリーダー目指す 最新研究を一挙披露

2025年12月04日 08時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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コンピューティング:国産CPU技術で科学技術イノベーションを加速

 続いては、コンピューティングのアップデートだ。

 まず、量子に関しては、2026年12月に向けて1024量子ビットの超電導量子コンピューター開発中であり、Fujitsu Technology Parkの量子棟にて設置予定だ。FUJITSU-MONAKAによる量子とHPCのハイブリッド環境を構築して、量子技術のテストベットとして幅広く活用していく。

 本格普及の鍵となる「誤り訂正」に関しても、従来技術と比べて計算速度を2倍以上高速化する技術とエラー発生率を6分の1以下にまで抑える技術を開発している。

1024量子ビットの超伝導量子コンピューター

 また、2027年にリリースするFUJITSU-MONAKAに続き、2029年には後継CPUであるFUJITSU-MONAKA-Xの「only CPU」、2030年には「CPU+NPU(Neural Processing Unit)」を製品化予定だ。only CPUは、これまで培ってきた高性能コンピューティングや超低電圧制御技術を引継ぎ、特にエッジなどの小規模LLM推論向けに開発されている。CPU+NPUは、only CPUを踏襲しつつ、推論速度と省電力に特化した中規模LLM推論向けのプロセッサだ。

 さらにonly CPUとGPUと組み合わせることで、大規模なシミュレーション学習が可能になり、「すべてのAIワークロード対して、ベストな選択肢を提供できる」と岡本氏。なお、前述の富岳NEXTに関しては、only CPUとGPUの組み合わせで基礎設計を受注している。

 岡本氏は、「国産のCPU技術で、日本の科学技術イノベーションを加速すると同時に、次世代『AI-HPCプラットフォーム』の稼働も、2030年頃には実現したい」と展望を語った。

FUJITSU-MONAKA-X

コンバージングテクノロジー:社会課題対策や海洋のデジタルツイン化

 異なる分野の技術を融合するコンバージングテクノロジーの領域では、ソーシャルデジタルツインについて語られた。

 富士通では、人の動きを中心としたソーシャルデジタルツインを構築し、社会課題の解決策を“デジタルリハーサル”する実証を様々な地域で進めてきた。今回新技術として紹介されたのが、解決策自体をデジタルツイン化する「Policy Twin」だ。各自治体が多様なフォーマットで公開している施策をフロー形式に変換、このフローを再構築して、より良い組み合わせをシミュレーションすることができる。

ソーシャルデジタルツイン

実在する自治体の施策をフロー化して、再構成している様子

 海洋のデジタルツイン化にも取り組んでおり、水中ドローンの自動航行制御や海藻・海草や被度の高精度認識により、海洋データの定量化を実現している。藻場創出のシミュレーション技術も、実際の海洋生体系の保全活動に適用されているという。

海洋デジタルツイン

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