海外における出店判断や販促設計などデータに基づく意思決定を支援、海外人流分析サービス提供開始
クロスロケーションズ株式会社は12月2日に、グローバル位置情報データを活用した海外人流分析データ/レポート提供サービスの開始を発表した。グローバルに展開する複数のデータアグリゲーションパートナーとの連携を通じて各国の人流データを取得・分析し、商圏特性や来訪傾向、販促効果を可視化するレポートサービスを始めるという。第一弾として、米国・韓国・台湾・東南アジアの主要都市および重点エリアを対象に、海外での出店判断や販売促進、運営改善などビジネスで活用可能な実世界人流データを提供し、企業の海外事業を支援するという。
クロスロケーションズでは、これまで国内において「インバウンドアナリティクス+」を活用し、訪日外国人旅行者の行動をモニタリング・分析するサービスを展開。その中でユーザー企業から、「国内分析に加え、海外市場でも人流データを活用したい」との要望が寄せられていたという。
今回開始する海外人流分析サービスでは、クロスロケーションズが開発した人流データ活用プラットフォーム「LAP(Location AI Platform)」に投入済みの世界42億台のスマートフォン端末IDデータと、各国・各地域の位置情報データを組み合わせ、分析・可視化を行うという。
分析指標としては、「日別・時間帯別来訪者数(Daily/Hourly Visitors)」「居住・勤務エリア(Trade Area)」「併訪率(Cross-Visitation)」「リピーター率(Visit Frequency)」などを提供。出店前の候補地選定から出店後の販促・営業時間設計、再配置や撤退判断、販売促進策の立案から効果測定まで、データに基づく意思決定を支援するとしている。レポートはTableauなどのBIツールの画面による提供とのこと。
プランは、「ベーシックレポートパッケージ」と「カスタム分析オプション」の2種。「ベーシックレポートパッケージ」は、国・都市ごとの人流指標を網羅(Daily/Hourly/Trade Area/Cross-Visitation/Frequency)。1レポートにつき200万円(税抜)から。「カスタム分析オプション」は、特定ブランド併訪分析、競合比較、キャンペーン効果測定など。1レポートにつき100万円(税抜)から。
同社では今後、このレポートサービスを第一歩として、段階的に「LAP」に実装し、ダッシュボード上でリアルタイムに人流・販促データを分析できる環境を整備していくとしている。


























