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スペースシフト、衛星データ解析ブランド「SateAIs」提供開始 用途に応じて衛星データ解析技術を体系化

 株式会社スペースシフトは11月27日に、衛星データ解析技術を体系的に整理し、用途別に選択できる「SateAIs(サテアイズ)」の提供開始を発表した。従来、個別に提供してきた解析サービスをSateAIsブランドとして統合し、都市・海洋・災害・環境・農業などの領域・用途に応じたサブブランド体系に再編することで、利用者が目的に応じて最適な解析AIを選択できる環境を整備したという。あわせて、「SateAIs 時 -Time-(時系列変化検知AI)」および「SateAIs 地 -Earth- (災害検知AI) 」の2つのサービスを追加し、自治体・企業・防災分野における活用の幅を拡大した。

「SateAIs」では、「衛星×AI解析を、現場の力に」をコンセプトに、スペースシフトが保有する衛星データ解析アルゴリズムを用途別・提供形態別に体系化。従来の解析サービス提供ではわかりにくかった「何に使えるのか」「どの分野で活用できるのか」を用途別に整理し、以下のようなサブブランド体系を展開する。

※「SateAIs 海 -Ocean-」、「SateAIs 環 -Environment-」は今後リリース予定とのこと。

 今回のリリースでは、「SateAIs 時 -Time-」および「SateAIs 地 -Earth-」に対応する2つの解析AIサービスが正式公開となった。

「SateAIs 時 -Time-(時系列変化検知 AI)」は、指定地点を衛星で定期的に観測し、地表の変化時期をAIが自動で検知し通知する解析サービス。インフラ設備、不動産、工場、空港、重要施設など、「変化があった時だけ知りたい」というモニタリングに適するという。アラートメールで検知結果を伝えるプランと、ユーザーが自由にシステム設計できるようにAPIで提供するプランがあるとのこと。

「SateAIs 地 -Earth-(災害検知 AI)」は、衛星データとAIを活用し、災害に伴う浸水・土砂崩落などの箇所を自動検出し、被災状況の把握や復旧活動の優先順位付けに活用できるというサービス。自治体・民間企業において、保険・インフラ管理・危機管理など、災害対応に必要な「現場の状況把握」を効率化できるとしている。

 同社では今後も「SateAIs」を軸として、新たな解析パッケージの開発や提供形式の拡大を進め、衛星データ解析の社会実装を進めていくという。2026年以降は、船舶検知や収量予測などの新パッケージを、API・ダッシュボード・クラウド連携など多様な形式での提供を計画しているとのこと。また、自治体・企業・研究機関との共創を通じて、AIと衛星データによる社会実装を加速させるとしている。

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