連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第211回
市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 11月22日~11月28日
要件定義をAIが支援し「工数を半分以上削減」7割超/“日本独自のAI推進モデル”が判明/AIセキュリティ導入の課題、ほか
2025年12月01日 08時00分更新
[AI][成熟度] 日本企業の「AI成熟度」は世界平均を上回る、半数以上が高度に統合されたAI機能を保有(SAS Institute Japan、11月26日)
・日本企業の5割以上が高度に統合されたAI機能を保有(世界平均は3割未満)
・日本企業はガバナンス/信頼性/セキュリティ重視、「信頼できるAI」への投資も世界平均以上
・AIの運用課題は「技術アーキテクチャ構築」「データアーキテクチャ」などが上位
北米/中南米/EMEA/APACで、企業IT部門/ビジネス部門の意志決定者を対象に、AI導入について調べた。世界平均では65%が「AIを導入済み」、32%が「今後12カ月以内に導入予定」。また、78%が「AIを完全に信頼している」と回答したが、技術自体への信頼度は40%にとどまった。「高度に統合されたAI機能を保有する企業」の割合は、世界平均で27.9%だが、日本企業は約55%と大幅に上回る。日本企業の13%(世界平均10.4%)が「AIによる完全な業務変革を実現」、また日本の約54%(世界平均36.1%)が「高度なデータ基盤を整備」している。これらの結果から、SASでは「日本企業のAI成熟度は世界平均を上回る」と結論づけている。
⇒ 各種指標で日本企業の遅れが指摘される中で、企業のAI成熟度においては世界平均を上回っているとの評価。SASでは「日本は戦略的整合性と人材育成の両面で急速に成熟を遂げ、アジア太平洋地域におけるAIリーダーの一国である」とまとめています。

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