工作趣味に目覚めるキッカケは人それぞれ。「既製品は高くて買えない」、「特殊すぎて製品が存在しない」、「構造や原理を調べているうちに作ってみたくなった」、「自分ならもっといいものが作れる!」など。中には純粋に工具の魅力に取りつかれ、「使ってみたいから」という理由で工作を始める人もいるでしょう。
そんな工作ですが、始めてみると割と早い段階で壁にぶつかります。そう、材料を加工しようにも、なんの工具を選んでいいかわからないことです。
●DIY初心者にはどの工具が最適かわからない問題がある
紙を使う工作であれば、ハサミとカッターがあれば大抵の加工ができます。しかし、木材を使うならノコギリ、針金を使うならニッパーといったように、それぞれ別の工具が必要になります。「そんなの当たり前じゃん」といわれそうですが、それはそういう工具があると"知っているから"に過ぎません。
工具がないなら買えばいいだけですが、知らないとなれば、なにを買えばいいのかわかりません。この差はかなり大きく、工具を調べて探す段階から始めなければならないとなれば、そこで工作を諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。
裏を返せば、ある程度基本的な工具を知っていれば、スムーズに工作を始められるということでもあります。
●大人がわからないならキッズもわからない
この連載を読んでいるような人であれば、多かれ少なかれ工具そのものに興味がある人でしょうから、工具がわからないからと投げ出すことはないでしょう。しかし、興味も知識もまだ未熟な小さな子供はどうでしょう。せっかく興味を示してくれたのに、何もできずに終わりになってしまうのは、あまりにももったいない。
そこでオススメしたいのが、工具モチーフの知育玩具です。遊びながら基本的な工具(っぽいもの)に触れられるため、自然とどんな工具があるのかを学べるというのがいいところ。将来の工作好きを育てるためにも、プレゼントとして選びたいものです。
とはいえ、現実とかけ離れたファンタジー工具では意味がありません。そこで、写真で見る限りだいぶそれっぽい物を見つけたので、購入して中身を確認してみました。(購入時2617円)
●実際に動かして使えるDIYの第一歩向け工具
セットの内容は大きく3つに分類できます。ひとつは、実際の工具と似たように動かせ、使えるもの。もうひとつは、形こそ工具を真似ていますが、工具としては使えないもの。そして最後は、工具を使うためのネジや板といったものです。
まずは、実際の工具と似たように動かせ、使えるものから見ていきましょう。
この知育玩具セットの目玉となるだろうものが、電動ドライバー。見た目が似ているというだけでなく、電池(別売)を入れればまるで本物のように動かすことができます。ビットはプラス、マイナス、ソケットの3種類。どれを使っても付属のネジが回せるという、親切設計です。

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