ブリングアウト、AXファームとしてAIエージェント基盤と8種のAIエージェントを提供開始
株式会社ブリングアウトは11月13日に、経営変革を支援するAX(AI transformation)ファームとして新たな体制を発表した。商談解析AIの個別カスタマイズ支援から脱却し、共通AIエージェントOSと8種の業界別エージェントをリリース。また、トップコンサルティングファームとエンジニア出身のメンバーからなるAXチームを新設したという。
同社によると、生成AIの導入が急速に進む中で、多くの企業が「AIを導入したのに成果が上がらない」との課題に直面しているという。その背景には、AIという手段が目的化して、「どのツールを使うか」「どんなモデルを導入するか」といった議論が先行し、「何を目的にAIを使うのか」という経営論点が定義されていない根本的な問題があると指摘。成果を生み出すためには、「何を変えるか」の定義と「どう変えるか」の実装を一気通貫で設計できる体制が必要だという。
この課題を解決するために同社では、これまでの商談解析ツールの提供から、AIで経営変革を常在化させる「AXファーム」へと、提供価値を刷新。今回のブランドリニューアルの中核を成すのが、AIエージェント基盤、業界別AIエージェント群(8種)、論点抽出から実装まで一気通貫して伴走するAXチームだという。
AIエージェント基盤は、ブリングアウトのコンサルタントが社内で活用する、非構造データ解析とAI設計のための統合基盤。商談情報収集/タスク分解/ワークフロー制御/データ接続/アクション実行/ガバナンスの機能を備え、特定した論点を「現場で動く仕組み」に変換するという。さらに、元のデータに対して任意のラベルを付与し「AIが理解できる構造化データ」に変換することで、エージェント開発・運用の高速化を図るとのこと。
ユースケース特化エージェントは以下。
1.営業:商談自動採点/改善案生成
2.人材育成:得手不得手に応じたAIロープレ(シナリオ自動生成+実施)
3.CX改善:顧客の声に基づく自社サービスの改善点把握
4.営業:過去商談に基づく足元案件の受注確度自動推定
5.市場理解:顧客発話からの競合・業界動向/自社評価レポート生成
6.提案最適化:顧客ニーズの自動カテゴライズと商材の自動マッチング
7.会議運営:意思決定比率の自動判定とアラート
8.CS/収益:継続リスク判定およびアップセル機会のアラート
汎用エージェント基盤の上で動き、短期間で自社固有の論点を設定したカスタマイズ版の形で利用できるという。
新たに組成したAX(AI Transformation)を実装する専門チームは、戦略ファーム出身のコンサルタントに加え、Google、Amazonなどの国内外の大手テック企業でAI/ソフトウェア開発をリードしてきたエンジニアが参画。戦略設計・データ構造化・AI実装・現場運用を一気通貫で担い、企業ごとに「何を解くか」と「どう解くか」を統合的にデザインするとしている。




























