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プロダイバーが“視界不良の環境下”でヘドロ海底を清掃。「伊豆半島の海ゴミー掃プロジェクト」、12月に下田市で第2回目の開催!

PR TIMES

NPO法人MORE企画
開始から約1年半で累計7トン以上を回収。行政・漁協・地域企業・住民・学校と連携し、一般立入禁止エリアの海洋ゴミ問題に挑む持続可能な「官民一体型」清掃の先進事例。CSR推進企業の協賛、ボランティアを募集


水中に沈んでいたドラム缶に、引き上げ用のロープを結び付けている様子。

NPO法人MORE企画(代表:白井ゆみ、所在地:静岡県伊東市/伊豆市)は、伊豆半島の美しい海を守る「伊豆半島の海ゴミー掃プロジェクト」を12月2日(火)に下田市で実施いたします。(当港では2回目の開催)

本プロジェクトは官民一体で進めるもので、「一般ダイバー立ち入り禁止の港湾エリアで、プロダイバーが視界不良の過酷な環境下において水中清掃を行う」という先進的な取り組みです。
2024年の開始から約1年半で、すでに伊豆半島7ヶ所の港より累計7トン以上の海洋ゴミを回収しました。プロダイバーに適切な報酬を支払う「有償ボランティア」制度を採用し、行政・漁協・地元企業・自衛隊・住民を巻き込んだ「持続可能な海洋保全ムーブメント」を構築しています。

今後も伊豆半島を中心に、日本近海の海洋ゴミに立ち向かう挑戦を続けるとともに、CSR推進企業の協賛募集や認知拡大に向けた取り組みを続けてまいります。

NPO法人MORE企画HP
https://seaoceanbeach2086.wixsite.com/morekikaku

公式Instagram
https://www.instagram.com/more_planning_izu/

第一回目の開催:静岡県沼津市静浦漁港にて

伊豆半島の海ゴミ一掃プロジェクトの3つの特徴


伊東市環境課の方々が、ゴミを分別しながらダンベに運び込んでいる様子

1.潜水禁止エリアの水中清掃
通常、ダイビングや海水浴は管理された場所でのみ許可されており、港湾エリアなど一般のダイバーが立ち入れない場所には、長年にわたりゴミが蓄積し続けています。MORE企画では、各自治体や漁協と交渉を重ね、特別に潜水許可を得てプロダイバーによる水中清掃を実現。これは、視界が極めて悪く、ヘドロが堆積した過酷な環境下でも安全に作業できる、高度な技術を持つプロフェッショナルだけが挑める清掃活動です。

ダイバーが水中でゴミにロープを結び付け、それを引き上げた後の様子。

漁港の岸壁からロープを垂らして、そこにダイバーがゴミを結び付けて、陸から引っ張りゴミを回収


2.プロダイバー有償ボランティア
現在の地球上のゴミ問題を考えると、素人が無償のボランティアとして実行したり、彼らの「やる気」だけに頼っていられる段階は終わりました。各方面のプロの技術を投入しないと、ゴミ問題は悪化する一方です。本プロジェクトでは、プロダイバーに適切な報酬を支払う「有償ボランティア」制度を採用。持続可能な活動を実現するとともに、プロフェッショナルとしての責任と誇りを持って作業に取り組める環境を整えています。

プロダイバーがヘドロが堆積した視界の悪い海中で作業している様子(電子レンジのゴミ)

水中に沈んでいた自転車。鋭利だったり、錆びていたりするため怪我や破傷風に注意が必要。


3.地域を巻き込んだムーブメント
本プロジェクトは、プロダイバーだけでなく、行政、漁協、地元企業、住民、メディアなど地域のあらゆる人々が参加する大きなムーブメントです。自治体はゴミの無料回収と許可取得をサポートし、漁協は港湾エリアへのアクセスを提供。地元企業は資金や物品で協賛し、メディア露出による宣伝効果も得ています。一般住民も陸上ボランティアとして参加でき、伊東市では80名が集結しました。海上保安庁や自衛隊、PADIなどの専門団体も協力。それぞれが異なる形で貢献し、「海を守る文化」を地域全体で育てています。プロダイバーは「海のヒーロー」として賞賛され、関わる全ての人が主役となる、持続可能な仕組みを構築しています。

駿東伊豆田方消防署の水難救助隊の皆様への説明をしている様子(訓練の一環として水中清掃に参加)

各地で協賛品を提供していただく。ダイバーや陸のボランティアたちが持って帰れるようお土産にしていただくことも


地元のうどん屋が、会場で茹でたてのうどんを協賛

ダイバーや陸ボランティアの休憩時間に、美味しい協賛スイーツを提供

プロジェクトの背景・これまでの実績

2024年6月、沼津市の静浦漁港から始まった本プロジェクトは、約1年半で着実な成果を上げています。松崎町で500kg、下田市で1トン以上、伊東市では2回の活動で計3トン・・・と、累計7トン以上の海洋ゴミを回収しました。特に2025年3月の伊東漁港では、プロダイバー11名、陸上ボランティア80名、海上保安庁・陸上自衛隊・海上自衛隊が協力する大規模清掃を実現。

土肥港(大薮港)から引き上げたゴミ。誰も入らない海に蓄積し続けた不法投棄された(または雨風で海へ流れ込んだ)ゴミ


開始から1年半のゴミ回収量の棒グラフ(積み上げ)データ。2025年11月の時点で7トンの海洋ゴミを回収済み。


2024年の開催実績

2025年の開催実績と予定



潜水前にやる気いっぱいのダイバーたち

この日ひろった海洋ゴミ(1トン)

また、企画書、下見報告書、実施計画書、報告書等を丁寧に作成し、行政とゴミの処理方法を協議。回収量やゴミの種類を詳細にデータ化し、今後の海洋ゴミ対策の貴重な資料として蓄積しています。この綿密なプロセスにより行政からの信頼を獲得し、継続的な活動基盤を構築しました。


水中からよく出て来る便器

通常、ダイビングや海水浴は管理された場所でのみ許可されており、港湾エリアなど一般人が立ち入れない場所には、長年にわたりゴミが蓄積し続けています。MORE企画では、各自治体や漁協と交渉を重ね、特別許可を得てプロダイバーによる水中清掃を実現。

視界が極めて悪く、ヘドロが堆積した過酷な環境下でも安全に作業できる、高度な技術を持つプロフェッショナルだけが挑める清掃活動です。

■直近の開催■
西伊豆町 仁科漁港 開催終了
日時:2025年10月15日(水)9:00~13:00
場所:仁科漁港(静岡県賀茂郡西伊豆町仁科)
成果:300kg
報告書:https://drive.google.com/file/d/12huBNg8rDRNdnsuCeYYZ9CRGBLZ7di8A/view?usp=sharing

静岡県西伊豆町の仁科港での参加者との記念撮影。地元の漁師、漁協職員、ダイビング事業者、移住者、消防士、海上自衛隊、サンゴ保全活動企業など多くの方が参加しました。


伊豆市 大薮漁港(土肥港) 開催終了
日時:2025年10月16日(木)9:00~13:00
場所:大薮漁港(静岡県伊豆市土肥)
成果:2,000kg(2トン)
報告書:https://drive.google.com/file/d/1U-TWk2HVmdcETHlbTLY-zsNSeJAAvNom/view?usp=sharing

静岡県伊豆市の土肥港(大薮港)での参加者との記念撮影。地元の漁師、漁協職員、ダイビング事業者、インターン生、消防士、土肥小中一貫校の学生たちなど多くの方が参加しました。

2025年12月2日 開催概要

下田市との共催プロジェクトの背景
下田市では、下田市の美しい自然(ローカル・地域性)や開国の歴史(国際性・グローバル)を生かし、世界に羽ばたき活躍できる人材育成とまちづくりを行う、「下田市グローカルCITYプロジェクト」を推進しいます。そのプロジェクトの一環として、開国の舞台となった下田港での海中清掃を実施することで、まち全体の魅力をさらに高め、生態系を保護し、観光客と移住を促進し、SDGsの視点からも世界に通用する事業としての展開を目指します。昨年12月に同エリアで当プロジェクトを実施し、多くのごみを回収することができました。しかし海底にはまだ回収しきれなかったごみが残っているため、第2回目の実施を企画いたします。


静岡県下田市との共催企画!12月2日(火)下田市下田港にて。

■概要■
名称:下田港水中清掃2025(伊豆半島の海ごみ一掃プロジェクト)
日時:2025年12月2日(火)9:00~13:00
場所:下田港(静岡県下田市外ケ岡11)
アクセス:伊豆急下田駅より徒歩15分
ボランティア募集:陸上のボランティアと協賛を受付中
■参加について■
陸上サポートとして参加:
・プロダイバー以外の一般の方も歓迎
・陸上でのゴミ回収、分別作業などをサポート
・謝礼金は無し(協賛品等のお渡しあり)
・対象は中学生以上(未成年は保護者同伴/同意書必須)

協賛者として参加:
・自社で取り扱っている物のみ受付
・極力ゴミが出ないように工夫してほしい
・スーパーやコンビニでの購入品の差し入れ不可
・1口1,000円の協賛金も可
申込方法:公式サイトまたはメールにて事前申込
070-7542-7902(白井)
sea.ocean.beach.2086@gmail.com
※ボランティア参加となりますので、行き帰りは自己完結でお願いします
※傷害保険に加入いたしますので、締め切りは開催2週間前とさせていただきます


官民一体となったプロジェクトでは、行政・自衛隊・海上保安庁・消防署・地元の企業・地元の団体が協力


活動内容の詳細

水中では、プロダイバー3~4名が1チームを編成。ダイバーのチーム内で水中担当と水面担当に分かれ、陸と連携しながら作業を進めます。視界がほとんど効かない、ヘドロが堆積した海底で、手探りでゴミを回収。時には、数十キロもある大型ゴミ(便器 、バッテリー、タイヤ、自転車、バイク、BBQコンロなど )を、リフトバッグやロープ、カラビナ、クランプ、フォークリフトなどの道具や重機を使用しながら引き上げる作業も行います。

水中から出てきた扇風機

水中に引っ掛かっていたバッテリー


ロープとリフトバッグで、海底から引き上げられたゴミ

細かいものはメッシュバッグに詰め込んでいく

陸上では、サポートチームが水面担当の指示に従い、ロープの上げ下げ、ゴミ袋の回収、重機を使った大型ゴミの引き上げなどを担当。必要に応じてフォークリフトなども使用します。まず、海底にいるダイバーが陸と繋がっているロープにゴミを結び付けて、固定できたら水面担当へ合図を出します(1度、または2度大きく強く引っ張る)。

合図を受けた水面担当は、陸上のサポートチームへ引き上げるよう声をかけます。指示を受けた陸のサポートチームは、ゴミがロープから抜け落ちないようゆっくり引き上げます。陸にゴミが完全に引きあがったらゴミからロープを外し、再度ロープの端を水面担当へ投げ返します。これを繰り返して、指定の時間(平均45分間)が終わるまでできる限り多くのゴミを海から回収。引きあがったゴミは、写真とメモに残し水中ゴミのデータとして蓄積させていきます。

海から引きあがった釣り糸やロープが絡まった塊(フォークリフトに乗せて運ぶ)

水中から引き上げたケース(何かわからない鉄くずなども多い)


オフィス用品なども水中から出てくる。中に生き物がいないか確認する。

岸壁から外れてしまったタイヤ(フォークリフトで引っ張ってトラックへ運ぶ)


実際の映像