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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第120回

“本業ガチ勢”のスキルが光る、ミッション攻略型コンテスト

まるで空港版SASUKE!? 空港のプロが魅せる「グラハン頂上決戦」に潜入 ANAの“究極の荷物スキルバトル”とは?

2025年11月05日 07時00分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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1人は機内貨物室に模したステージに乗り込み、荷物を送り出します

 用意された荷物は、XXLサイズからSサイズまで合計約70個。これを5分以内に何個詰めるかがポイントとなります。数はもちろんのこと、大きいサイズの方がポイントは高く、また荷物にはプライオリティタグ(優先タグ)が付いているものもあり、これもしっかりと積み込まなければなりません。

コンテナへと効率良く積み込んでいく

 同じ競技とはいえ、各空港とも細かな点で工夫を凝らしています。たとえばコンテナへの積み込みは、特典の高い大きな荷物から先に積み込んでいくというのは同じですが、コンテ内での置き方などを変えて詰め込みやすくしたり、プライオリティタグの付いた荷物を早めに見つけて、確保しておくといった具合です。

大きい荷物を下の方に置いていく作戦をとるチームも

●走行競技:S字クランクにバック駐車、技術の見せ所

 5分間の搭載が終わると、次にTT車の運転技術をチェック。格納庫内に三角コーンを使ってコースが設定されています。キツいS字クランクを組み合わせたコースになるため、4台のコンテナドーリーを牽引しながらの走行は、かなり高度な運転技術が必要となります。

格納庫内の走行コース!

キツいS字クランクをTT車だけでなく、牽引する4台ものドーリーも接触させないように走らせていきます

 全長10メートル以上にもなるTT車と4台ののドーリーを連結した状態で、キツいS字クランクを一度も接触せずに通過するには、ミリ単位のハンドル操作と車両感覚の精密さが求められます。ぶつけたら即減点、日々の訓練がなければ成しえない“プロの技”です。

●難関!バック走行と車庫入れも課題に

 S字クランクでの走行が終わると、一旦TT車をコンテナドーリーと切り離し、今度はバック走行でTT車を運転し規定のコースを走行。コース中に同じくS字クランクのほか、車輪と同じ幅にセットされた板の上を走行したり、段ボールで囲んだ駐車スペースにバックで入れるといったポイントが設けられています。

バック走行で板の上を脱輪せずに走り抜ける

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