多胎育児の「見えない負担」をデータで明らかに。九州大学都市研究センターとの共同研究が始動。
株式会社pono
―産学民の協働で、多胎育児の課題を科学的に可視化し、社会全体の育児支援につなげるー
双子や三つ子などの多胎育児家庭では、育児・家事・経済・社会的孤立といった多重の負担が生じやすいにもかかわらず、その実態は十分に可視化されていません。この度、株式会社pono(所在地:福岡県福岡市、代表取締役:牛島智絵)が運営する多胎妊娠・育児支援アプリ「moms」は、九州大学都市研究センター(所在地:福岡県福岡市、センター長:馬奈木俊介、特任助教:武田美都里)、株式会社シティアスコム(所在地:福岡県福岡市、代表取締役社長:池田勝)、株式会社インクルーシヴシティ(所在地:福岡県福岡市、代表取締役:中間裕一)と共同で、多胎児家庭における保護者の精神的健康状態を科学的に明らかにする研究を開始しました。
また、全国の多胎支援サークル・団体と協力し、実際の家庭の声やニーズを研究に反映させる体制を整えています。
本研究の成果は、momsアプリの今後の機能開発に繋げるとともに、育児支援施策や地域支援体制の整備に役立てます。
■研究の背景
少子化が進む一方で、不妊治療技術の進歩や高齢出産の増加により多胎児(双子・三つ子など)の出生率は上昇しています。

多胎育児は、身体的・心理的・社会的な負担が多重化しやすく、育児ストレスや抑うつ、不安など精神的健康問題のリスクが高いとされています。
■研究の目的
本研究では、0~6歳の子どもを育てる保護者を対象に、多胎児育児と単胎児育児の現状を比較。幸福度やストレス症状(K-10)、Well-Being(WHO-5)などを指標に、多胎育児が保護者の精神的健康に及ぼす影響を明らかにします。
育児環境や社会的支援の状況を考慮した多変量解析を行うことで、早期のメンタルヘルス支援の必要性を示し、育児支援施策や医療・福祉現場での介入の基礎資料として活用されることを期待しています。
■今後の展開

本研究で得られた知見は、アプリ「moms」の新機能開発やサポート体制の改善に反映し、より実践的な支援へとつなげていきます。
また、研究成果は行政・医療・福祉機関へも共有し、科学的根拠に基づいた多胎家庭への支援施策の改善、ならびに地域支援体制の構築に貢献します。
さらに、(株)ponoでは、研究で得られたデータや家庭の声を「社会に還元する仕組み」を整備し、単なる調査で終わらせず、
・支援情報を必要な人に“届ける”仕組みづくり
・孤立しやすい家庭を“つなぐ”ネットワークの形成
・企業・自治体・研究機関が“共創する”支援モデルの構築
を目指します。
momsは、多胎家庭の声を起点に、孤立を生まない子育て環境を広げていきます。多胎育児で見えてきた課題や知見を社会へ還元し、すべての家族が安心して子育てができる未来を(株)ponoは目指しています。
■研究体制
・主体:九州大学都市研究センター、株式会社pono
・運営・データ解析:株式会社シティアスコム、株式会社インクルーシヴシティ
・協力:全国の多胎支援サークル・団体
◼️協力団体からのメッセージ
たたいのわ(兵庫県神戸市を中心に活動)

双子・三つ子の育児は、喜びも大変さも何倍にもなる日々。外出のハードルが高いからこそ、地域での支え合い(オフライン)と、アプリを通じたつながり(オンライン)の両方が必要だと感じています。子どもたちがさまざまな経験を重ね、未来へとつながっていく時間を大切にしながら、親も安心して笑い合える・寄り添い合える場所でありたいと思っています。この研究が、多胎家庭の声を社会に届け、支援の輪がさらに広がるきっかけになることを願っています。
たたいのわInstagram:https://www.instagram.com/tataino_wa
■アプリ「moms」概要

名称:moms(マムズ)
提供開始:2025年3月5日(ふたごの年みつごの日)
ダウンロード数:13か国5,688件(2025年10月25日時点)
対応OS:iOS / Android
提供:株式会社pono
概要:双子・三つ子など多胎家庭専用の妊娠・育児アプリ。情報交換、サポート機能、ショップ機能などを提供。
▼アプリダウンロードはこちらから
App Store (iOS)
Google Play (Android)






















