AIモデルが直接位置情報を理解・操作できるクラウドサービス「DIIIG Cloud Platform」リリース
株式会社DIIIGは、AIモデルが直接位置情報を理解・操作できるクラウドサービス「DIIIG Cloud Platform」を10月22日にリリースした。Model Context Protocol(MCP)に対応しており、独自のPOI(Point of Interest)をAIで利用ができる位置情報サービスを開発できるという。
「DIIIG Cloud Platform」は、独自のPOIデータをクラウドで管理し、Anthropic・OpenAI等のAIが直接利用できるMCP対応プラットフォーム。AIによる位置・地理情報のコンテンツの捏造を防ぐためにPOIのグラウンディングを実現し、自然言語での指示で旅行アシスタントや物流最適化、位置情報レコメンデーションなどのAIサービスを開発できるという。
既存の地図サービスでは取得できない業界特有/地域特有の情報をPOIとして登録・管理可能で、プロジェクト単位で完全分離され、独自の属性を自由に追加できるとのこと。
主要な機能として以下が挙げられている。
・独自POI登録:
店舗情報、施設情報、地域情報を自由に登録
緯度経度に加え高度も登録可能
・カスタム属性:
業界特有、季節・時間帯のデータフィールドを追加可能
・プロジェクト分離:
複数プロジェクトのデータを完全分離して管理
・AI自動解析:
指定テキストからAIが自動でPOIを整形・保存
・キュレーションPOI:
雑誌社や専門メディアが作成した信頼性の高いPOIデータもAPI提供予定
想定する開発事例としては、位置情報と季節を連動させて桜や紅葉の見頃などを提案する季節型観光提案AI、混雑予測に基づき最適な訪問時間を提案する時間帯最適化AI、環境や人流データを分析して位置ベースの最適化サービスを提供するIoT活用AI、離着陸地点・飛行禁止区域をPOI管理して最適ルートを自動計算するドローン航路最適化AIなどが挙げられている。
独自のPOI登録に加えて、雑誌社やメディアパートナーが厳選したPOIデータもAPI経由で提供予定だという。観光情報誌やグルメメディアが持つコンテンツを開発者のアプリケーションで活用できるとのこと。信頼性の高いデータソースにより、ユーザー体験の向上が期待できとしている。
今後、雑誌社や専門メディアとのパートナーシップによるキュレーションPOIの拡充、POIにつながるAPIの提供、コミュニティイベントの拡充を予定しているとのこと。また、エンタープライズ向けの専用プラン、業界特化型のPOIを活用したサービスのオープンソースの提供も検討しているという。




























