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リーガルテック、知財業務のナレッジ継承と効率化を図る知財業務支援システム「知財AI」プロジェクト開始

 リーガルテック株式会社は10月16日に、知的財産業務支援システム「知財AI」プロジェクトのリリースを発表した。同システムはリーガルテックが独自開発する「MyTokkyo.Ai」と、業界特化型AIプラットフォーム「AI IPGenius on IDX」を統合する構想で、これまで属人的だった特許調査・書類作成・知財戦略業務をAIを活用して標準化・自動化を図るという。

 同社によると、日本企業における知財業務は、経験豊富な担当者や専門家に依存しがちで、ナレッジが属人化する傾向が続いてきたとのこと。その結果、ベテランの退職や人材の流動化により、ナレッジの断絶や品質のばらつきが問題視されているという。こうした課題を解決すべく、同社では「知財AI」というジャンルを創出し、“ナレッジ継承型・自動化AI”として本格展開を開始するという。

「知財AI」の主な特長として、以下のような知財業務を一気通貫で支援するとしている。
・特許調査と先行技術分析:
 自然言語入力により、数千万件の特許データを即時解析し、関連性・新規性・進歩性の観点で可視化。
・出願書類のドラフト生成:
 要約、請求項、明細書を自動生成し、表現の統一や抜け漏れのチェックにも対応。
・ナレッジ継承支援:
 過去の出願履歴、失効情報、業界ごとのテンプレートを自動学習し、ベテランの知見を再現可能な“知財ナレッジベース”に変換。
・知財戦略提案:
 企業の技術テーマ・競合分析に基づき、次なる出願領域や事業優位性を高める戦略提案を行う。

 同社によると「知財AI」は大手製造業を中心に導入が進んでおり、知財部門における生産性向上と属人性の排除に成果を上げているとのこと。同社では今後も「知財AI」をコアとする知財プラットフォームの拡張を進め、日本の国際競争力強化に貢献していくとしている。

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