フェイク情報の検出サービス「KeiganAI」、動きの不自然さ検出などフェイク動画への対応を強化する機能を追加
NABLAS株式会社は10月15日に、AIによるフェイク情報や誤情報を検出するサービス「KeiganAI」の動画検出機能に、新たな分析機能の追加を発表した。巧妙になるフェイク動画への対応力を強化し、動画コンテンツの真贋判定においてより詳細で多角的な分析が可能になるという。
同社によると、生成AI技術の発展に伴ってSNSやWeb上を中心にフェイクコンテンツが拡散されているという。特に生成された動画コンテンツの巧妙化は著しく、従来の検出手法では判定が難しいケースが増えているおり、より精度の高い検出と判定根拠の提示が求められているという。
今回、AIによるフェイク情報や誤情報を検出する「KeiganAI」のアップデートを行い、「動きに表れる不自然さ」の検出機能と、判定結果の分析レポート機能を追加したとのこと。
「動きに表れる不自然さ」の検出機能は、動画の各フレーム間の差分を利用し、動きの微細な不自然さを検出する機能。従来の検出モデルに加えて、動きの不自然さという検出視点を持つモデルを追加し、検出モデルの多重化を強化。これにより従来よりも巧妙なフェイク動画に対する検出力の強化を実現したという。
判定結果の分析レポート機能は、判定結果に対する根拠情報を簡潔にまとめ、自動で出力するレポート機能。これによりユーザーはなぜその判定となったのかの理由や根拠を確認でき、結果に基づく情報の扱いに対する判断や意思決定への活用が可能となるとのこと。
また、今回の機能追加に伴って、「KeiganAI」のユーザーインターフェースの刷新を実施。検出力と使いやすさ、また判定根拠のわかりやすさ向上を実現したという。同社では、今後は音声・画像のフェイクコンテンツやテキストのファクトチェックについても検出技術の開発を進めていくとともに、判定結果の透明性を高めるための取り組みや実装にも注力していくとしている。




























