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工場やプラント、物流施設などの設備監視と制御を無線で一元管理、無線IoT制御システム「Field Magic」提供開始

 BH株式会社は10月7日に、工場やプラント、大規模ビル、物流・研究施設などにおける設備の監視と制御を無線で一元管理し、省エネ運用を目指すプロダクト「Field Magic(フィールドマジック)」の提供開始を発表した。新設・既設の両方に対応し、配線工事を最小化。広い施設の監視と制御をLoRa無線で一元管理するという。

LoRaコントローラとLoRa通信/入出力ユニットの親機・子機構成

「Field Magic」は、施設内に点在する設備(照明・換気扇・電磁弁等)にLoRa通信ユニット(子機)と入出力ユニット(子機)を設置し、制御やデータ収集を可能にするという。子機間は最大3段の中継で、約10kmの範囲をカバー。データはLoRaコントローラ(親機)に集約され、利用者はインターネット経由で親機にアクセスし、Webブラウザのダッシュボードを通じて設備の監視や履歴確認、スケジュール設定、遠隔操作などが可能とのこと。通信は暗号化されており、改ざんや傍受から保護。顧客の業務内容に合わせて、アプリケーションやユニットのカスタマイズ開発も行うという。

無線通信には920MHz帯の「特定小電力無線(LoRa)」を採用。2.4GHz/5GHz帯の無線LANとの電波干渉を回避しつつ、約2kmの長距離通信を実現するという

プロダクトの特長

 同社によると、従来の施設管理は、担当者が定期巡回してデータを回収する方法や、設備をスイッチで手動操作する方法が主流だったという。しかしこの運用では、状況をこまめに把握することが難しいうえ、設備が稼働し続けることによるエネルギーロスが課題だという。これに対して「Field Magic」では、無線技術と自動化によってムダな運転や巡回工数を削減し、最小限の配線で効率的に運用できる現場を実現するとしている。

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