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企業間の取引・提携可能性をAIが自動抽出する金融機関向け「ビジネスマッチングAI」正式リリース

 東京大学発の金融業界特化AIスタートアップTempestAI株式会社は10月6日に、金融機関向けに企業間の取引・提携可能性をAIが自動抽出する「ビジネスマッチングAI」の正式リリースを発表した。同ソリューションは、営業担当者が取引先企業の情報や提携候補を調査する従来のプロセスをAIが自動化し、商談準備にかかる時間の削減を図る。さらに、地域企業同士の結びつきをデータで可視化し、金融機関による地域経済支援の新たな形の実現を図るとしている。

 主な特長は、チャット形式のインターフェースを備え、AIとの対話を通じて顧客の潜在ニーズを探索できること。「この企業はどんな取引先を探しているか?」や「提携の実績がある同業は?」といった質問を投げかけると、AIが企業データベースから提携候補や過去類似事例を提示するという。

 また、ニーズを持っている企業やニーズがありそうな商品を一覧で見られる「ペライチ形式のダッシュボード」を自動生成するという。企業概要の要約なども表示でき、営業担当者は“訪問前に把握すべき情報”を短時間で把握できるとのこと。

 このほか、取引先同士の連携やSaaS企業との提携、M&A、地元スタートアップとの協業など、幅広いビジネスマッチングに対応しているほか、既存CRMや営業支援システムと容易に連携可能でSaaS利用に加え、銀行内の閉域クラウドやオンプレ環境での導入にも対応しているという。

 TempestAIは銀行・証券会社・信用保証協会など十数社の金融機関と取引実績を有しており、金融業界出身メンバーによる実務設計と、AI技術者によるシステム開発を融合した体制により、現場要件に即した運用を可能にするとしている。

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