京都フュージョニアリング、開発を進める統合試験プラント「UNITY-1」の進捗を映像で公開
京都フュージョニアリング株式会社は10月7日に、フュージョンエネルギープラントの模擬環境下での発電技術の実証を目指して開発を進めている統合試験プラント「UNITY-1」の進捗状況を紹介する動画を公開した。
「UNITY-1」では、4テスラ(T)に達する強磁場や1,000度を超える温度帯等の模擬環境下で、核融合反応を起こすことなく、核融合炉から得られる熱を電力に変換するプロセスを実証するという。
動画では、「UNITY-1」で実証する液体金属を用いた熱交換・発電技術の実証や、液体金属から水素同位体であるトリチウムを回収する「VST(Vacuum Sieve Tray)」と呼ばれる技術について、今後の予定とともに紹介しているとのこと。
同社では、炉心部分からエネルギーを取り出して発電までつなげる「フュージョンブランケット・熱サイクルシステム(fusion blanket and thermal cycle system)」の開発を進めているという。同システムは、フュージョンエネルギープラントの実現に不可欠な技術で、同社はその確立に取り組んでいるという。この技術の実証を目的として、2024年から京都で統合試験プラント「UNITY-1」の建設を開始。「UNITY-1」では核融合反応を起こさず、模擬環境下で高熱を再現し、発電技術を一気通貫で実証することを目指しているという。
現在の「UNITY-1」は、液体金属を用いた発電技術の実証に向けて、試験と建設を並行して進めている状況だという。


























