世界共通スマートホーム通信規格「Matter」対応のIoTゲートウェイ「aliehub」販売開始
スマートホームサービス「SpaceCore(スペースコア)」を提供する株式会社アクセルラボは10月1日に、「IoTゲートウェイ」「クラウド」「アプリ」「サービス」を自社で開発・提供するスマートホームプラットフォームを構築したと発表。その中核を成すIoTゲートウェイ「aliehub(アリーハブ)」を、10月1日から正式に販売開始した。
同社によると、近年スマートホーム市場が成長している一方で、社会インフラとして本格的に普及するにはメーカー間の連携やデータの安全性、日本の住環境への適合性といった課題があるそうだ。特に、機微な生活データを取り扱うIoTプラットフォームには、堅牢なセキュリティと信頼性の高い運用基盤が不可欠だという。
この課題に対して同社では、特定の機器や海外のシステムに依存するのではなく、スマートホームの根幹を成す要素を自社で開発し運用するプラットフォームを構築。同社のプラットフォームは、「ゲートウェイ(aliehub)」「クラウド」「アプリ(SpaceCore)」「サービス」の統合によって3つの価値を提供し、スマートホーム化の実現と普及に貢献するとしている。
1つ目に挙げられているのが、他社や他国に依存しない安全性の高さ。IoTデバイスの制御やデータ管理の基盤となるクラウドは、国内リージョン上に自社で構築し運用し、他国や他社のシステムに依存せず、日本の法律と商習慣に準拠した安全性と信頼性を提供するという。
2つ目は、プラットフォームの中核をなすゲートウェイ「aliehub」が世界共通のスマートホーム通信規格「Matter」に対応していること。これにより世界中の多様なMatter対応IoTデバイスを同社のクラウド環境下で利用可能になるとのこと。これまで連携に時間を要していたデバイスもラインナップに追加でき、新機能やサービスを迅速に市場へ提供できるとしている。
3つ目は、自社開発のデータプラットフォームによって詳細なログデータの分析が可能なこと。スマートホームデバイスの利用頻度や稼働状況などを可視化し、導入効果を客観的に検証するレポートとして導入企業に提供するという。データに基づいた物件価値の向上や管理業務の最適化に貢献するとしている。
同社では今後「aliehub」を中核に、国内外の多様なデバイスメーカーとの連携を強化し、オープンなスマートホームエコシステムの構築を推進するという。デバイスメーカーに対しては、同社のゲートウェイやクラウドシステムを提供し、Matter対応製品の開発を支援することで、市場全体の活性化に貢献するとしている。


























