広島大学病院による全国初の多診療科連携で小児頭蓋変形治療の“均てん化”モデルを提示　ー「広島小児神経セミナー2025」開催報告（ジャパン・メディカル・カンパニー共催）ー

株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
　株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー（東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社）は、広島大学病院脳神経外科と共催で「広島小児神経セミナー2025」を2025年9月9日（火）にハイブリッド形式で開催しました 。本セミナーは、小児の頭蓋変形の診療および治療における診療科間の連携を深め、頭蓋健診やヘルメット治療の適正化を目的としたものです。
　脳神経外科、小児科、リハビリテーション科など、複数の専門医師が登壇し、頭蓋縫合早期癒合症と位置的頭蓋変形の鑑別診断、リハビリテーション、術後管理等について深く掘り下げた議論が行われました。
　本セミナーも2022年の初開催から4年目となり、毎年多くの医師・コメディカルの方々にご参加いただいています。今年も平日夜間のセミナーにもかかわらず、当日は会場参加・オンライン参加を合わせて全国から約100名の参加者となる盛況ぶりでした。

【参考：過去開催時のプレスリリース】
「広島小児神経セミナー2023」開催報告
「広島小児神経セミナー2024」開催報告

開催の意義：地域の医療体制の「均てん化」

　赤ちゃんの頭のかたちに関する情報は玉石混交であり、保護者が正しい理解や判断をするのが難しい現状があります。本セミナーでは、広島大学病院が全世界で先駆的に取り組む「リハビリテーション科・脳神経外科・小児科の三科連携体制」の実例を共有。この連携モデルは、地域間での診療格差をなくし、どの医療圏でも適正な頭蓋健診と治療を受けられる体制を整備する「均てん化」の実現に寄与するものです。

プログラム：多角的な視点から「評価から介入」を議論

　今回のセミナーでは、複数の専門領域から講演が行われ、各プログラムにおいて参加者同士での活発な議論が交わされました。

【当日のプログラム】（敬称略）













　各診療科における治療実績やご経験が豊富な先生方のご発表は参加者にとっての大きな学びとなり、活発な質疑応答が行われる大変有意義なセミナーとなりました。
　広島大学病院は脳神経外科・小児科・リハビリテーション科の各科が連携して頭蓋健診と頭蓋矯正治療を行っており、ヘルメット治療ありきではない、赤ちゃんの頭の変形予防の啓発に取り組んでいます。複数の診療科が協働する診療体制は珍しく、同院の「赤ちゃんの頭のかたち外来」の地元メディアでの取材では大きな反響がありました。