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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第203回

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2025年10月06日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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[教育][デジタル規制] 学校でのスマホ/AIの使用禁止、日本は賛成が少なくデジタル規制に慎重な姿勢(イプソス、10月1日)
・「学校でのスマホ使用は禁止すべき」30カ国中で日本は29位、デジタル規制に慎重姿勢
・「学校でのAI使用は禁止すべき」も日本は最下位、賛成は21%で世界平均を大きく下回る
・「14歳未満のSNS使用禁止が必要」日本は63%、世界平均を8ポイント下回る

 世界30カ国の2万3700人を対象に実施した「教育モニター2025」調査より。「学校でのスマートフォン(スマホ)使用を禁止すべき」という意見に対して、日本の同意は37%(世界平均55%)で、30カ国中29位だった。世代別に見ても、日本の回答は全世代で世界平均を20ポイント程度下回っており、特にミレニアル世代ではおよそ30ポイントの開き。また「14歳未満の子どものSNS使用禁止」についても、日本の同意は63%と世界平均(71%)より低い。特に、ミレニアル世代は58%(世界73%)、Z世代は45%(同67%)が大きく下回った。全体に、子どものデジタルツール使用に対する規制には慎重な姿勢を持っていると言える。

 ⇒ オーストラリアでは今年12月より16歳未満の子どものSNS利用が禁止となるなど、世界では子どものスマホ、SNSなどの使用を規制する動きが進んでいます。日本もこれからその動きに続くことになるのか、世界とは違う動きを進めるのか、気になるところです。

「学校でのスマートフォンの使用を禁止すべきか」30カ国の結果。日本は禁止への賛成が少なく、慎重な姿勢だった(出典:イプソス)

「14才未満の子どものSNS使用の禁止」についても、日本は同意が52%と少なめ(出典:イプソス)

「学校でのAI使用の禁止」についても、日本の「禁止すべき」は21%と最下位。ただし「禁止すべきではない」も少なく、判断に迷っている現状がうかがえる(出典:イプソス)

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