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建設現場の声を自動で記録・報告書にまとめる「AI議事録・報告書作成機能」リリース、「SynQ Remote」

 株式会社クアンドは9月29日に、遠隔コミュニケーションツール「SynQ Remote(シンクリモート)」において、現場での会話や写真を自動で整理して議事録・報告書を作成する新機能を公開した。

 同社によると、建設・インフラの現場では作業後の報告書作成業務が、働き手にとって負担になっているという。今回「SynQ Remote」に追加された「AI議事録・報告書作成機能」は、現場での会話や共有情報を自動で文字に起こして要約し、報告項目別に情報整理を行うという。従来、作業終了後に時間かけて行っていた「振り返り」や「記録整理」を、現場にいながら完結させられるとしている。

AI議事録画面イメージ

 AI議事録機能の特徴として、以下が挙げられている。
①話者分離で“誰が何を言ったか”を自動で整理
通話参加者ごとに発言を識別し、会話をログ化。会議録のように整った形で残せるため、報告書の材料としてそのまま使える。
②写真・動画も自動で会話にひもづけて保存
現場で撮影した映像が、発言と時系列でひもづけられて自動表示。「どの指示のもとで撮影されたか」がわかる。
③重要キーワードを自動抽出し、該当シーンへジャンプ
「配管」「安全確認」などのキーワードをクリックすると、録画映像の該当箇所にアクセス。必要な情報を探す手間を削減。
④会話をトピックごとに要約し、短時間で全体を把握
長時間のやりとりでも、AIがテーマ別に整理。会話の流れや決定事項を短時間で確認でき、報告内容の抜け漏れを防ぐ。

 また、10月には、録画した通話内容を自動で報告書形式に変換する報告書作成機能をリリース予定とのこと。各社のフォーマットに応じて項目のカスタマイズが可能で、議事録データからワンクリックで報告書を作成できるという。

報告書作成画面イメージ

 現場で記録されたやりとりは、自動で「会話ログ+映像記録」に整理され、移動中でもスマートフォンから確認可能。データはクラウドに共有されるため、関係者も別の場所からリアルタイムで内容を把握でき、現場担当者は会議録や報告書作成のために事務所に戻らずにそのまま次の業務に移れるとのこと。同社ではこの「議事録・報告書作成機能」は建設業界だけでなく、製造・点検・物流など記録作業が負担となっているほかの産業にも応用可能だとしている。

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