高校の授業がeスポーツに変わる日──横浜で公立高校初の試み

文●いちえもん 編集●ASCII

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 横浜市は、令和8年度より横浜市立みなと総合高等学校にて、全国公立高校としては初めてとなるeスポーツ授業を導入する。プロeスポーツチーム「VARREL」を運営するCELLORBと、ソニーマーケティングが、ハード・ソフト両面から支援する。

 この授業では、ゲームプレイにとどまらず、eスポーツ関連産業やマーケティング、イベント運営など、周辺分野の理解も深める実践型カリキュラムが組まれる。

 学生はチームによる協働や企画立案を通じ、主体性を養いながら学びを深める。加えて、ソニーマーケティングからは、最新型のディスプレーおよびヘッドセットが各5台ずつ寄贈される。

ソニーマーケティングから寄贈されるワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット「INZONE H9 II」

横浜市立みなと総合高等学校ではeスポーツ部が立ち上がっており、eスポーツ体験会などを実施している

 市としては、この取り組みを通じて、eスポーツを「にぎわい創出」や「地域コミュニティ活性化」の観点から活用する計画という。誰もが参加可能というeスポーツの特性を活かし、教育・福祉・国際交流など多様な分野との接点を模索している。

 なお、同時期に佐賀県では2026年度から公立高校でのeスポーツ学科設置が発表されており、“全国公立高校初”は、この横浜の先行導入を指す。