ポケトーク、ゼブラ・テクノロジーズと連携し欧州の医療現場向けに多言語コミュニケーションソリューションを提供
ポケトーク株式会社は9月16日に、ゼブラ・テクノロジーズと連携して欧州の医療現場向けに多言語コミュニケーションソリューションの提供を開始したと発表。同ソリューションはゼブラ・テクノロジーズの医療用モバイル端末やタブレットに「ポケトーク エンタープライズ アプリ」を搭載し、医療現場における円滑な対話を支援するという。
ポケトークが英国で実施したアンケート調査によると、医療従事者の3分の1以上が「言語の違いによる安全上のリスク」を懸念し、1割以上が「日常的に言語の壁に直面している」と回答。対応に費やす時間は月に労働時間の半日以上に相当することもわかっているという。
AI通訳機「ポケトーク」は、英国のNHS(国民保健サービス)の25以上の病院やアイルランド国内の30以上の医療機関で導入されているという。今回はより幅広い課題に対応すべく、医療現場で高いシェアを誇るゼブラ・テクノロジーズの医療用モバイル端末やタブレットに「ポケトーク エンタープライズ アプリ」を搭載することを決定したとのこと。
ゼブラ・テクノロジーズは、医療現場向けモバイル端末やソリューションに強みを持つグローバル企業。セキュリティと信頼性の高さを強みとし、患者の安全確保と業務の効率化を両立することで、世界各国の病院やクリニックに導入されているという。
「ポケトーク エンタープライズ アプリ」は、法人用に開発された、セキュリティ対策を強固にしたアプリケーションサービス。「ゼブラ端末」のカメラや音声入力を通じて92言語(91言語を音声・テキストに翻訳し、1言語をテキストのみ)の多言語通訳・翻訳に対応する。診察や回診の際に医師と患者の会話をリアルタイムで翻訳できるほか、在宅医療や地域医療の現場でも患者との円滑なコミュニケーションを支援するという。
また、処方箋をはじめとする医療文書を翻訳することも可能で、従来は電話通訳や外部サービスに頼っていた場面での業務上の負担を軽減するという。こうした機能によって、医療機関はコスト削減と業務効率化を同時に実現できるとしている。

























