AI物体認識技術で魚体数を計測、自動尾数カウントシステム「AIフィッシュカウンター」提供開始
株式会社アイエンターは9月17日に、AI物体認識技術を活用した自動尾数カウントシステム「AIフィッシュカウンター」の提供開始を発表した。養殖業の生産性向上と管理業務の省力化・コスト削減の実現を図るという。
養殖現場では、生簀の密度調整や出荷時に魚の尾数を目視で確認する作業が多く、精度・効率の面で課題があるという。また、従来のセンサー式計測では、魚の重なりによる正確な尾数の把握が難しいという問題もあるとのこと。これらの課題を解決するために同社では、AI物体認識技術で高精度な自動カウントを可能にする「AIフィッシュカウンター」を開発したという。
「AIフィッシュカウンター」は、流れてくる魚体を「魚体捕捉用カメラ」で真上から撮影し、装置出口では水切り処理や遮光シートを用いて外部光の影響を軽減。これにより環境変化に左右されず安定した計測が可能となるという。AI物体検出では、魚全体だけでなく頭部や尾部も検出し、画面外に見切れた場合でも尾数をカウントできるとのこと。これらの特許出願中(特願2025-23043)の技術によって精度の高い個体検出と尾数カウントを実現するという。
計測されたデータや映像はリアルタイムでタブレットに表示。養殖現場で即座に状況を把握し、迅速な意思決定が可能とのこと。AI物体検出技術を採用しているため、サーモン、ブリ、アユ、マスなど、多様な魚種に対応した尾数計測が可能だとしている。省スペース設計で、陸上養殖だけでなく、海上養殖や船上など、さまざまな状況でも設置可能とのこと。設置環境に応じてカスタマイズも行うという。


























