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8000万件の特許文書をAIが要約し読解・検索・分析を支援 「Patentfield」標準機能として「AIサマリー機能」リリース

 Patentfield株式会社は9月9日に、同社が提供するAI特許総合検索・分析プラットフォーム「Patentfield」において、生成AIを活用して特許・実用新案公報の内容を要約・ラベル化したデータを収録する新機能「AIサマリー」のリリースを発表した。また、10月1日にはグローバル特許にも対応した「AIサマリーグローバル」をリリースするという。

「AIサマリー」は、「Patentfield」に収録済みの特許・実用新案を対象に、AIが特許の核心(用途・課題・効果)を抽出し、自動で要約・構造化したデータを収録。平易な言葉での検索や、発明の用途・課題を可視化し分析できるようにするという。これにより、これまで専門家でなければ難しかった特許情報の読解・検索・分析を、より容易なものにするとしている。

 同機能は「Patentfield」の標準機能として提供。Freeプランのユーザー以外、すべての契約ユーザーが追加費用なしで利用できるとのこと。

「AIサマリー」には、「AIサマリー表示」、「AIサマリー検索」、「AIサマリー分析」という3つのコア機能があるという。

「AIサマリー表示」では、生成AIが収録済みの特許・実用新案公報の全文を解析し、発明の核心を4つの観点で整理・要約して表示する。
・独自要約:この発明は「何に使えるのか(用途)」「何を解決するのか(課題)」「どんな良いことがあるのか(効果)」「技術的なポイントは何か(特徴)」の4つの観点で、平易な文章で要約。
・分類ラベル:発明の用途・課題を体系的に独自分類した用途ラベルと課題ラベルを収録し、直感的な発明の理解をサポート。

「AIサマリー検索」では、「AIサマリー」のテキスト情報を検索対象とすることで、思い立ったときにすぐに関連特許を検索できるとのこと。
・テキスト検索:「AIサマリー」が平易な言葉で要約するので、特許の専門用語を知らなくても、普段使っている用語で検索でき、関連する特許がヒットしやすくなるという。
・AI検索:アルゴリズムを改良し、開発アイデアの自然な文章を入力することで、従来よりも関連度の高い検索が得られるとしている。

「AIサマリー分析」では、「AIサマリー」の分類ラベル情報を活用して分析機能を強化。
・用途・課題マッピング:特定の技術分野において、どのような「課題」に対し、どのような「用途」の特許が多く出願されているかをマッピングし可視化できるという。

 10月にリリース予定の「AIサマリーグローバル」は、「Patentfield」の海外収録国(米国/欧州/中国/韓国/台湾/WO)の特許・実用新案を対象に、日本語に翻訳した独自の要約と分類ラベルを収録。海外特許についても日本語で特許のポイントを素早く把握できるとのこと。日本語で海外特許のテキスト検索・AI検索が可能になり、グローバルでの関連特許検索をサポートする。利用には、別途オプション契約が必要とのこと。

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