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パスキー技術を応用したファイル暗号化サービス「カギスル」、基本機能を無料提供開始

 株式会社IDEOJは、パスキー技術をファイル暗号化に実用化したサービス「カギスル」の基本機能を、9月8日から無料で提供開始した。共有相手のメールアドレスを入力するだけで、その相手だけが閲覧できる暗号化ファイルを作成できるという。

 同サービスは、相手のメールアドレスを指定すると、パスワードを使わずに特定の相手だけが開封できる暗号化ファイルを作成できるという。メリットとして、パスワード管理が不要なことに加え、ファイル開封時に生体認証(パスキー)やワンタイムコードで本人確認を行うため、なりすましを防ぎ、確実に本人に届けられるとしている。また、暗号化したファイルは、メール、Slack、Teams、Google Driveなど、既存のツールで利用可能だという。

 主な機能として、受信者のメールアドレスを指定するだけで、その人だけが開けるファイルを作成。受信者側のアカウント登録は不要とのこと。

相手は「カギスル」を使ってない人でも指定可能

 受信者は、自身のスマホやPCの指紋・顔認証でファイルを開封。万が一ファイルが流出しても、本人以外は開けないという。

 ただし、対応しているパスワードマネージャー(Google パスワードマネージャー、2024年9月以降のApple パスワード等)が必要。非対応環境の場合はパスワード(自分専用・共有不要)で代替可能とのこと。

 法人向けではアクセスログ機能を備え、「いつ」「誰が」ファイルを開封したかを記録。重要なファイルの到達確認や管理に役立つとしている。

 また、相手に安全な方法でファイルを送ってもらうための、自分専用のファイル受け取りページを作成できるという。メールの署名に記載すれば、PPAPでの受信を防げるとしている。

個人の受け取りページに加え、法人向けプランでは部署や事務所単位での受け取りページも作成可能

 同社の調べによると、2025年8月時点での商用サービスとして、「カギスル」はWebサービスの認証技術である「パスキー(FIDO2)」を日本で初めてファイル暗号化に実用化したという。

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