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5つのAIエージェントが自律連携 自然言語でデータ分析を自動化する「Airlake BI Agent」β版リリース

 株式会社DATAFLUCTは9月1日に、自然言語の対話だけでデータ分析を自動化する「Airlake BI Agent」β版の提供開始を発表した。SQLやPythonの知識が不要で、専門知識を持たない人でもデータを扱える「データ活用の民主化」を推進するという。

「Airlake BI Agent」は、組織の「データ分析のボトルネック」を解消する“AIアナリスト”とのこと。例えば、マーケティング担当者による「週次キャンペーン効果測定レポート」作成を想定した試算では、従来3名の専門家(マーケター、エンジニア、アナリスト)が9時間をかけていた作業を、担当者1名がAIと対話するのみで30分に短縮したという。

「Airlake BI Agent」画面イメージ(画像は開発中のもの)

グラフ+解釈だけでなく、そのプロセスや根拠も表示可能(画像は開発中のもの)

 主な特徴に挙げられているのは、自然言語での対話操作。「〇〇のデータを抽出し、▲▲でグルーピングしてグラフ化して」といった日本語でのリクエストを、AIが意図を汲み取り、SQLやPythonコードへ自動変換。一連のデータ操作を完了させるという。

 また、5つの専門AIエージェントが高速・高精度な並列処理を行う。ユーザーからのリクエストに対して、裏側では専門的な役割を持つAIエージェント(意図抽出・計画立案エージェント、データ取得エージェント、データ可視化エージェント、データ解釈エージェント、データ品質チェックエージェント)が自律的に連携し、並列処理を実行することで、日本語の微妙なニュアンスを理解して複雑な要求に応答するという。

 加えて、AIがデータベースの構造を正しく理解する「スキーマグランディング」や、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術を活用することでハルシネーションのリスクを抑制し、高品質なデータ抽出を可能にしたとしている。

 同サービスはβ版段階で建設業、不動産業、小売流通業、運輸事業、消費財製造業など国内企業5社での導入が決定しており、11月から順次本番運用を開始予定とのこと。今後、機能をAPIとして開放し、顧客システムへの組み込みを可能にするなど、さらなる拡張を図っていくとしている。

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