工場やインフラ設備のデータを可視化・分析し異常検知やダウンタイム削減を支援、「FYRA API」提供開始
FYRA株式会社は8月29日に、契約企業向けに提供している「FYRA API」を拡張し、産業IoT機器や設備データの取り込みに対応する新機能の提供開始を発表した。工場やインフラ設備から収集される各種データを統合し、可視化と分析を通じて、異常検知やダウンタイム削減を図り、現場の業務効率化を支援するという。
「FYRA API」は、企業が保有する産業IoTや設備データを取り込み、リアルタイム可視化やAI分析を可能にするためのインターフェース。FYRAが開発・提供する仕組みを通じて、以下のような活用が可能になるとのこと。
・リアルタイム可視化
工場やインフラ設備から集まるログやセンサーデータを統合し、ダッシュボードで可視化。現場の異常や変化を素早く検知し、迅速な対応を可能にする。
・AIによる分析と異常検知
蓄積されたデータをAIが解析し、異常傾向や再発リスクの高いパターンを早期に検知。設備トラブルの予防とダウンタイム削減を支する。
「FYRA API」は、これまで通信分野において基地局の疑似データを活用したアプリケーション開発支援に用いられ、商用利用された実績があるとのこと。今回新たに産業IoT・設備データの取り込みに対応し、工場やインフラ現場をはじめとする産業分野で、収集したデータを基にリアルタイムでの可視化やAI分析を実現できるようになったという。
また、「FYRA API」は契約企業に限定して提供されるクローズド型のサービス。これにより、外部公開リスクを避けつつ、自社の運用環境に合わせた柔軟な活用が可能だとしている。将来的には、5Gデータと設備データを連動させることで、5Gネットワーク状況に応じた設備分析や、設備の状態に合わせた5Gネットワーク調整が可能となり、現場の安定稼働と効率化を実現していくとしている。

























