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減酒を治療目標とする患者を対象とした減酒治療補助アプリ「HAUDY」販売開始

 株式会社CureAppは8月27日に、同社が開発し薬事承認および保険適用を取得した減酒治療補助アプリ「HAUDY(ハウディ)」について、販売ライセンス契約を締結した沢井製薬株式会社が9月1日から販売開始すると発表した。同社によるとアルコール依存症治療領域で国内初の公的医療保険適用になるという。

「HAUDY」は、医師の診断のもと患者に処方されるプログラム医療機器(治療アプ)。アルコール依存症で減酒が治療目標となりうる患者の治療を補助する。スマホアプリの「患者アプリ」とWebアプリの「医師アプリ」の2つで構成され、飲酒習慣の修正による減酒を目指す。

 患者は、「患者アプリ」を使って日々の飲酒記録と個別化された学習や行動を実践し、飲酒習慣の修正を行う。医師は、「医師アプリ」に反映された患者のデータや心理社会的治療の支援コンテンツを確認。限られた診察時間内での診療の質向上が期待でき、定期的な診察の際には、患者に目標の見直しなどの指導を行うという。

毎日、「朝、アプリを開く」「飲酒記録をする」「夜、アプリを開く」などを行う

アプリを開いた際には、アプリのガイドに合わせて「振り返り」「セルフケア」「学習」などを自分のペースで行える

 CureAppは2014年に2名の医師が創業した医療系スタートアップ。治療効果が治験によって証明され、医療現場で医師が患者に処方する「治療アプリ」を研究開発および製造販売する医療機器メーカー。2020年にスマートフォンで動作する疾患治療用プログラム医療機器として、禁煙治療領域において製造販売承認取得および保険適用を実現。2022年4月に高血圧症領域において製造販売承認を取得し、同年9月に保険適用を受けた。2025年2月に減酒治療補助アプリの薬事承認を取得し、9月1日に保険適用。その他、NASH / がん / 慢性心不全 / 慢性腰痛症など、複数の疾患に対応する治療アプリの開発を進めているという。

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