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スマートグラスAIソリューションに生成AIを統合した「現場AIエージェント」提供開始

 株式会社ムクイルは8月28日に、スマートグラスAIソリューションに生成AIを統合した新機能「現場AIエージェント」の提供開始を発表した。音声・ジェスチャー操作で社内マニュアルや手順を検索し、アプリ呼び出しや自動実行を組み合わせることで、調べる・実行する・記録するといった一連の作業を現場で完結できるという。

 同社によると、製造業をはじめとする現場では作業標準やマニュアル、点検票が散在し、必要な情報を即座に確認しづらく、記録も煩雑になる傾向があるという。その結果、ミスや教育コスト増を招き、ISO 9001で求められる「手順書・記録の適切な管理」にも対応しにくい状況があるとのこと。こうした背景から、「現場AIエージェント」は、既存の骨格追跡・物体検知機能に、RAGによる情報検索とエージェントによる自動実行を組み合わせることで、現場作業をハンズフリーで効率化し、生産性・品質・教育効果の向上を後押しするという。

「現場AIエージェント」は、「RAGによる情報検索・要約=知識を取り出す機能」と「エージェントによる自動実行・記録=情報を入力する機能」の両面を、スマートグラスを通じてハンズフリーで実現できる点が長所とのこと。

 現場において「必要な情報をその場で取り出す」と同時に「作業記録を自動で残す」ことができるため、知識の活用と蓄積を一体化させることが可能とのこと。この仕組みによって、製造業を中心とした以下のようなユースケースで活用が期待されるとしている。

■ 製造業:ライン切り替え・ネジチェック
音声で作業手順を呼び出し、撮影や記録は自動化。両手を使いながら効率的に段取り替えが可能。
指示例:「Aラインの段取り替え開始」
出力例:ライン切り替えに必要な手順(部品交換→ネジ締め→撮影→記録)がグラスに表示され、写真や記録は自動保存。

■ 物流業:ピッキング
出荷伝票を呼び出すと品目・棚位置・数量が視界に表示され、誤ピック防止と効率化を実現。
指示例:「出荷伝票1234を表示」
出力例:棚番号・品目・数量をAR表示し、ピッキング完了を音声で記録。

■ 小売業:棚割・欠品検知
音声で在庫チェックを開始し、欠品候補をAR表示。補充タスクも自動発行する。
指示例:「棚Bの在庫チェックをして」
出力例:不足箇所を表示し、補充依頼を自動作成。

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