性格の異なるAI患者との対話で若手医療者育成を支援 AI模擬患者問診シュミレーション「OPQRST」提供開始
株式会社OPQRSTは8月4日に、医学生・医療従事者向けのAI模擬患者シミュレーションサービス「OPQRST」をリリースした。47疾患、最大423パターンのAI模擬患者との対話で、医学生・医療従事者の診断力とコミュニケーション能力の強化を支援するという。
同社によると、医学生や研修医は医療面接を行う機会が少ないため、診断につながる問診ができない、患者と有効な関係を築くのが難しい、患者の質問に適切に回答できない、といった課題があるという。「OPQRST」では問診シュミレーションを通じて、これらの課題を解決を図る。
AI患者との対話では、ユーザーはテキストで問診内容を入力。AI患者は性格に応じた返答を行う。AIが生成する仮想の模擬患者は、口数が少なかったり、時には怒り出したり、実際の患者と同様に多様な性格を持っているという。そのため単に情報を収集するだけでなく、ユーザーには文脈や感情を考慮したコミュニケーションが求められるため、診断力だけでなく、患者と良好な関係を築くためのコミュニケーション能力も高めることができるとしている。
同サービスの料金プランは「Basic」「Standard」「Pro」の3種類。対応可能な疾患数や患者数に応じてプランを選択可能。すべてのプランで問診の回数に制限はなく、特に「Pro」プランでは対応疾患数に制限なく、苦手な疾患を何度でも繰り返し練習できるとのこと。ニーズに応じたオーダーメイドの学習が可能だとしている。
「OPQRST」には、47疾患の症例を搭載。また、1つの疾患に対して3タイプの「主訴(主な症状)」を用意。さらに、それぞれの主訴ごとに異なる性格の患者が「診察室1」「診察室2」「診察室3」に待機。Standardプランでは2つ、Proプランでは3つの診察室から選択可能。Proプランでは、1疾患につき最大9パターンの問診ができるため、合計で423人分の模擬患者との問診を体験できるという。
同社は、AI問診シミュレーションシステム「OPQRST」を通じて、医療系学生や若手医療従事者が効率的にスキルを高められるよう支援していくとしている。



























